幻の『ロッキー7』脚本をシルベスター・スタローンが一時公開、エイドリアンとのシーンが明らかに

ボクシング映画の傑作、『ロッキー』シリーズは1976年の1作目を皮切りに、計6作品が公開されており、『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006)がシリーズ完結編と銘打たれた。しかし、ロッキーを演じたシルベスター・スタローンが7作目『ROCKY 7(仮題)』と思われる脚本の写真を投稿し、話題となっている。
スタローンは2023年2月20日にInstagramを更新し、『ロッキー7』に関する画像を数枚投稿しているが、ほどなくして投稿を削除したとようだ。しかし、Instagram投稿を連携しているスタローンのTwitterアカウントには「これは『ROCKY 7』の脚本の冒頭から抜粋したものです。悲しいことに実現はしないでしょうが、筋金入りのファンの皆さんには共有したかったのです。パンチを続けましょう」とキャプションが残されたまま。ファンからは、「考え直してください」「『ROCKY 7』が見たい!」など数々のリプライが寄せれられている。
Instagramの投稿が削除される前にスクリーンショットを取ったユーザーのツイートによると、スタローンはロッキーのアイコンアートと、「Rocky#7」と表紙に書かれたノート、脚本が書かれたノートの中身を数枚に投稿していた様子。亡き妻エイドリアンの名前を冠したレストランから幕が開ける下記脚本が綴られている。
「屋外:エイドリアンのレストラン 夜
建物の中から薄く光が差し込む以外、窓辺は暗い。通りはさびれており、構図は地味でくすんでいる
『エイドリアン』の屋内:ロッキーはバーの影に半分隠れており、古いターンテーブルにレコードを置いて針をさすと、時代遅れのスピーカーからオペラのような音楽が流れる。プッチーニの『私のお父さん』が部屋を優しく包むとロッキーはレストランの後方へとのんびり歩く。ロッキーはキャンドルに照らされたチェック模様のテーブルクロスに近寄る。彼が近づくとこちらに背を向け椅子に腰かける女性のぼんやりしたシルエットが目に入る。ロッキーはその反対側に滑り込む。
ロッキー『この曲は好き?』
エイドリアンの温かい眼差しがロッキーにとまる。
エイドリアン『ええ、とても。私の好きなアリア。』
ロッキー(恥ずかしそうに)『知ってる』」
“This was the beginning EXCERPTS of screenplay for ROCKY 7, sadly because certain individuals, it will never happen, but its something I want to share with the diehard fans. Always keep punching.” – Sylvester Stallone’s Instagram pic.twitter.com/p44mEFKzoU
— Joshua Hargis (@jediknightjoshy) February 19, 2023
この他も、ロッキーがボクシングクラブに赴き、「チュチョ・ザ・マット」という名の27歳のボクサーと出会う内容などが、削除された投稿には綴られている。彼がロッキーにとって敵となるのか、指導する相手なのかは分からないが、「困惑していますが、新たなアイデアを得ました。ロッキーは隣人と、彼が今も愛する人のためにまた闘いに戻ろうとしているのです」とスタローンは記していたようだ。
スタローンは以前にも『ロッキー』の続編に対して「チャンスがあればぜひやりたい」「移民の問題について触れたい」などと回答していた。今回、脚本の写真を投稿したもののすぐ削除した理由やいきさつは不明だが、かなり詳細な内容を思い描いていたことが窺える。
2022年には、『ロッキー4 炎の友情』(1985)の再編集版『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』の劇場上映も実現させたスタローン。今後、何かしらの進展が見込めるのか要注目だ。
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