映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のプロモーションがいよいよ活発化している。先日デス・スターの設計図を表紙に使用するという暴挙に出た（記事）エンパイア誌は、連日新たな写真と出演者のコメントをウェブサイトで公開中だ。今回は、そこで新たに判明した、悪役オーソン・クレニック総督の設定と、ギャレス監督こだわりの撮影の様子をお伝えしよう。

悪役は帝国軍の老兵士？

以前から伝えられているように、『ローグ・ワン』で主な悪役となるのは、帝国軍でデス・スター計画の責任者を務めるオーソン・クレニック総督だ。しかし彼とダース・ベイダーは、劇中で協力どころか権力を争う関係にあるという。もちろん計画の責任者はクレニック総督だが、パルパティーン/ダース・シディアスと強く関係するベイダーは、きっと帝国で彼よりも高い位置にいるのではないだろうか。

クレニック総督について聞こえてくる情報は、元労働者階級やら、フォースの存在を理解していないやら、どれをとっても人間らしい哀しみをまとうものばかりだ。演じるベン・メンデルソーンも、これらの情報をすべて認めている。

「ベイダー卿とクレニックの仲は良くないと言っていい。ベイダーはフォースについてよく知ってるんだ。でもクレニックは“フォース？”だよ。神秘的なことをまるで信じてないのさ」

またメンデルソーンは、ギャレス・エドワーズ監督が以前言及した「クレニックは元々労働者階級」という設定についても、「（彼は）貴族の出ではない」とコメントした。しかもその設定は、クレニックが扱う武器に現れているという。

「クレニックは、まさに自分自身の能力で道を切り開いた男なんだ。たとえば武器がとても古いブラスターなのは、彼が老いた兵士だからだよ。これまでクレニックは“事を起こす”ことを任されてきた。そして、これからもやり遂げるんだ」

こうなると気になるのは、クレニック総督が劇中でブラスターを使うかどうかである。もし使うならば、それはいつ、誰に対して使われるのだろうか……。

撮影の裏側：ギャレス監督こだわりの撮影

『ローグ・ワン』で、ギャレス監督はどのアングルにもカメラが回り込める360度のセットを使用するなど、その撮影方法には並々ならぬこだわりを見せている。そのスケールの大きさは、反乱軍の兵士チアルート・イムウェを演じたドニー・イェンを「こんなに物量の多いセットは初めて」と驚かせたほどだ。

しかしギャレス監督のこだわりはそれだけではない。なんと監督は、しばしば自らがカメラを持って撮影に臨んだのである。主人公ジン・アーソを演じたフェリシティ・ジョーンズはこう語る。

「『ローグ・ワン』の（撮影で採られた）方法論は、とても自然な状態を保つことだった。ギャレスは時々自分でカメラを持っていたわ。彼はみんなとその場にいたいと考えたのよ。私たちは、ギャレスも含めた全員で協力してた」

反乱軍の兵士、ベイズ・マルバスを演じるチアン・ウェンも、ギャレス監督のこうした方法を賞賛する。

「撮影してるギャレスは、まるで僕らと同じ登場人物みたいなんだ。重いカメラを一日中持ってるから、疲れてるのはわかったよ。でも彼は内側にすごく激しい情熱を持ってる。最初から最後まで、一日ずっとカメラを携えてるんだからね」

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は2016年12月16日公開。

sources: http://www.empireonline.com/movies/news/rogue-one-exclusive-ben-mendelsohn-talks-director-krennic/
http://www.empireonline.com/movies/news/rogue-one-two-exclusive-images-show-bodhi-chirrut-baze/
http://www.empireonline.com/movies/news/rogue-one-exclusive-new-image-felicity-jones-gareth-edwards/
http://comicbook.com/starwars/2016/07/18/rogue-one-director-gareth-edwards-found-darth-vaders-reveal-shot/