マーク・ラファロ、『パラサイト 半地下の家族』米ドラマ版の「脚本を待っている」 ─ 主演報道の真相に言及

『アベンジャーズ』シリーズのハルク/ブルース・バナー役などで知られるマーク・ラファロが、『パラサイト 半地下の家族』の米ドラマ化企画で主演を務めるという報道の真相を語った。
「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)「チェルノブイリ」(2019)などで米HBOが製作するドラマ版では、映画版を手掛けたポン・ジュノ監督と、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)『バイス』(2018)などのアダム・マッケイが共同で製作総指揮を務める。全5~6話構成になると伝えられており、ポン監督が『パラサイト』に収められなかったアイデアに基づく「6時間の映画」として構想中だという。
米国のイベント「C2E2 2020」のステージにて、ドラマ版への出演候補として報じられていることについて問われたラファロは、「(ポン監督と)会いましたよ。私は彼を尊敬しており、映画も大好きです」とコメント。 また「ドラマ版『パラサイト』では父親役を演じるかもしれません」と述べ、映画版でソン・ガンホが扮したキム・ギテクにあたる役柄を演じる可能性があるという。「是非やりたいです。今は脚本を待っている状況で、(噂は)事実ですし、現在も出演検討中です」と現状について話した。
第92回アカデミー賞で、『パラサイト 半地下の家族』はアジア圏の作品としてはもちろん、非英語作品の作品賞を受賞し、史上初の快挙を達成。そのほか、監督賞・脚本賞・長編国際映画賞も獲得した。ドラマ版も、映画史に新たに残る作品を米国で映像化する企画とあって注目必至だ。

マーク・ラファロは、『アベンジャーズ』シリーズなどで派手なアクションを披露する俳優としての印象も強い、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゾディアック』(2007)、マーティン・スコセッシ監督の『シャッター アイランド』(2010)など多くのドラマ作品でも多数活躍している。実在のレスリング選手に扮した『フォックスキャッチャー』(2014)、危険な真実を白日の下に晒そうとするジャーナリストを演じた『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)などでアカデミー助演男優賞候補にも挙がるほどの実力者だ。
ちなみにラファロは、今回のイベントにて「彼(ポン・ジュノ)ならマーベル映画でも素晴らしい監督になると思うよ」とも発言。会場を大いに盛り上げている。
Source: ComicBook.com, C2E2