『アベンジャーズ』ルッソ監督、クリス・ヘムズワース主演映画の製作&脚本を担当 ― Netflix製作、インド舞台の誘拐アクション

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、同シリーズのソー役で知られるクリス・ヘムズワース主演のNetflix映画『ダッカ(邦題未定、原題:Dhaka)』をプロデュースすることがわかった。米Deadlineほか複数のメディアが報じている。

『ダッカ』は、誘拐されたインド人の少年を解放するべく、ヘムズワース演じる主人公が奮闘するアクション映画。米The Hollywood Reporterによれば、ヘムズワースが演じるのはレイクという名前の疲弊した傭兵。Deadlineの情報では、身体こそ屈強だが精神的に弱っており、自分のアイデンティティや自意識との折り合いをつけながら誘拐事件に挑んでいくようだ。
脚本はアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が執筆し、撮影は2018年11月~2019年3月にインドやインドネシア、タイにて実施されるという。
本作で監督を務めるのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)、『アトミック・ブロンド』(2017)などでスタント・コーディネーターを担当してきたサム・ハーグレイヴ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『デッドプール2』(2018)でセカンド・ユニット・ディレクターとしての経験を積み、本作が長編映画の監督デビュー作となる。
なお『ダッカ』のプロデューサーには、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟、クリス・ヘムズワースのほか、ルッソ兄弟の製作会社AGBO Productionsのマイク・ラロッカ氏らが名を連ねている。
アンソニー&ジョー・ルッソ監督、働きすぎている説
2018年8月現在、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟は“どう見ても働きすぎ”というべき状況にある。
『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の米国公開を2019年5月に控える中、同名グラフィック・ノベルをドラマ化する「デッドリー・クラス(邦題未定、原題:Deadly Class)」、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)のアンディ・ムスキエティ監督とのコラボレーションによる「The Electric State(原題)」、コミック「クァンタム&ウッディ」の映像化企画、『ブラックパンサー』(2018)のチャドウィック・ボーズマンが主演・製作を務める映画『17 Bridges(原題)』、米Amazon Studioとのタッグで“世界規模の大作ドラマシリーズ”にて、それぞれ製作総指揮を務めているのだ。
また、同じく製作総指揮として参加しているホラー・コメディ映画『Assassination Nation(原題)』の米国公開が2018年9月に迫っているほか、『スイス・アーミー・マン』(2016)の監督コンビ・ダニエルズによる新作映画『Everything Everywhere All At Once(原題)』の撮影も2019年春に開始予定だ。“多次元アクション映画”だという同作には、『クレイジー・リッチ!』(2018)の出演で注目されるオークワフィナ&ミシェル・ヨーが出演交渉中だという。
さらにルッソ兄弟は、『アベンジャーズ』第4作の公開後、マーベル・スタジオを離れて初めて手がける長編監督作品として『Cherry(原題)』の企画を進行中。こちらは同名小説を原作とする作品で、著者ニコ・ウォーカーの実体験に基づき、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や麻薬、強盗を描くダークな一本となる。
Netflix映画『ダッカ(邦題未定、原題:Dhaka)』の配信時期は不明。多忙を極めるルッソ兄弟&ヘムズワースのコラボレーションだけに、ここは気長に待つことにしよう。
Source: Deadline, THR
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