『アンカット・ダイヤモンド』サフディ兄弟、米HBOとタッグ ─ A24が製作総指揮

『アンカット・ダイヤモンド』(2019)のジョシュ&ベニー・サフディ兄弟監督が、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)「チェルノブイリ」(2019)を手がけた米放送局「HBO」との間で2年間のファーストルック契約(優先契約)を締結したことがわかった。米Varietyなどが報じている。
これまで、『グッド・タイム』(2017)『アンカット・ダイヤモンド』といったサフディ兄弟監督作品の配給を担当してきた「A24」は、兄弟が率いる製作会社「Elara Pictures」とHBOの契約下で行われる全プロジェクトにて製作総指揮を務める。契約の範囲に当てはまらない一部のプロジェクトでも、A24とElara Picturesは提携する予定だ。ちなみに、A24とHBOはゼンデイヤ主演「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-)でタッグを経験済みで、同作はシーズン2の製作も決定している。
サフディ兄弟は、東京国際映画祭でグランプリと最優秀監督賞をダブル受賞した『神様なんかくそくらえ』(2014)で一躍有名となった。以降、カンヌ国際映画祭を激震させた『グッド・タイム』や、アダム・サンドラー主演『アンカット・ダイヤモンド』で更に世界中から高く評価されたことを受け、今や映画界が最も注目する若き才能の持ち主たちだ。
なお、サフディ兄弟は過去にHBOドラマ「Togetherness(原題)」(2015-2016)で二人揃って出演した経験はあるものの、実際にドラマを監督するのは今回が初めてとなる。脱線に脱線を繰り返しながら展開する先の読めないサスペンス演出や、ユーモア溢れるダークな社会風刺を武器に、映画界に新風を巻き起こしたサフディ兄弟が、ドラマでは一体どんな作品を手掛けるのか。