『ソウ』シリーズ、米人気コメディアンのクリス・ロックがリブートへ ─ 原案・製作総指揮を担当、創造主ジェームズ・ワンも参加

世界的大ヒットを記録したソリッド・シチュエーション・スリラー映画『ソウ』シリーズが、米国の人気コメディアン、クリス・ロックの手でリブートされる。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
猟奇殺人鬼ジョン・クレイマー/ジグソウによる企みによって、生死を賭けた残酷な「ゲーム」に挑戦させられる人々を描いてきた『ソウ』シリーズは、2004年製作の『ソウ』を皮切りに、2017年製作『ジグソウ:ソウ・レガシー』まで14年間で8作品が製作されてきた。
これまでクリス・ロックは、コメディアンとしての活動のかたわら、『セックス・アンド・ザ・バディ」(2007)や『トップ・ファイブ』(2014)で脚本・監督を担当。俳優・声優としても多数の映画に出演してきた。『ソウ』新作では原案・製作総指揮を担当。「第1作以来の『ソウ』ファンとして、シリーズを過激でひねりの効いた方向へ導けるチャンスに興奮しています」とのコメントを発表した。

『ソウ』新作には、シリーズ過去作品を製作してきたツイステッド・ピクチャーズが継続して参加。配給を担当するライオンズゲートのジョー・ドレイク会長は、「クリス・ロックは、悪名高いジグソウ・キラーの世界を再創造して新たに産み落とす、素晴らしいビジョンの恐るべき内容を聞かせてくれました。過去の『ソウ』シリーズと同じく、ショッキングで激しい新作になるでしょう」とコメント。“リブート”と報じられているものの、ジグソウの存在は引き続き継承される可能性もありそうだ。
ロックとともに製作総指揮を務めるのは、『ソウ』シリーズを生んだジェームズ・ワン&リー・ワネル、そして同シリーズの製作総指揮を務めてきたダニエル・J・ヘフナー。プロデューサーには同じく『ソウ』シリーズを手がけてきたマーク・バーグ&オーレン・クールズが就任した。バーグ&クールズは「エディ・マーフィが『48時間』で全く新しいバディ刑事映画を作ったのと同じように、クリスは『ソウ』に独自の解釈を加えようとしています。新たな『ソウ』はホラーファンにとってのイベント・ムービーになります」との声明を発表した。
監督を務めるのは『ソウ』第2~4作を手がけたダーレン・リン・バウズマン。ロックの原案を基に、『ジグソウ:ソウ・レガシー』を執筆したジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガーが脚本を担当する。
映画『ソウ』リブート版(タイトル未定)は2020年10月23日に米国公開予定。『ジグソウ:ソウ・レガシー』ブルーレイ&DVDは発売中。
Source: Deadline