こんな役もしてました!ますます活躍、スカーレット・ヨハンソンの多彩な顔とその変遷
映画界で名前を聞かない年はない……といっても過言ではないほどの女優の一人は、やはりこの人だろう。スカーレット・ヨハンソンだ! 現在公開中の映画『SING/シング』ではヤマアラシの女の子・アッシュの声を、2017年4月7日公開の『ゴースト・イン・ザ・シェル』では少佐役を熱演している。先日日本で行われたレッドカーペットイベントでは、刈り上げたヘアーがクールな美しい姿を見せてくれた!

スクリーンで活躍し続けるスカーレット・ヨハンソン、実は彼女の女優キャリアが始まったのは8歳の時。映画デビューは1994年公開の『ノース 小さな旅人』だ。
近年ではマーベル映画でのブラック・ウィドウ役のほか、その美貌と抜群のスタイルを活かしたセクシーな美女役が印象的な“スカヨハ”、今回は子役時代から今に至るまで彼女の変遷をたどってみよう!
仏頂面もかわいい!ティーンエイジャー時代
“スカヨハ”が大きく注目されるきっかけとなった作品が、2001年にソーラ・バーチと共演した『ゴーストワールド』だ。ヨハンソンは、親友(ソーラ・バーチ)と高校を卒業したあともフラフラと過ごし、周りをスれた目で見ている女の子レベッカ役。

本作では、決してモテ系とはいえないけれども個性的なおしゃれな服に身をつつみ、「ダサい」「キモい」を連発し、だいたい仏頂面をしているティーンエイジャー時代の彼女を見ることができる。
また 『ゴーストワールド』と同時期に公開された作品が、コーエン兄弟によるサスペンス映画『バーバー』だ。この映画で、ヨハンソンは物語の鍵となる女の子を熱演。カーディガンに膝丈のスカートというお嬢様ルックで、モノクロの映像ながら、早くもその色っぽさがにじみでている。

少女のあどけなさと大人の女性らしさを兼ね備えたきわどいセクシーさ・・・こんなに色っぽい子が教室にいるなんて、さぞかし同じ学校の男の子はドキドキだったに違いない。
女性の二面性を演じ分ける!可憐でセクシーな20代
強くセクシーな女性役が多いイメージの“スカヨハ”だが、意外と(?)「あまり男の人のことはよくわかりません……」という感じの純粋ガールな役も多い。
東京を舞台にしたことで話題になった、ソフィア・コッポラ監督による『ロスト・イン・トランスレーション』。ヨハンソンはカメラマンの夫の同伴で日本にやってきた若妻を演じた。初々しい素朴な雰囲気が魅力的だが、オープニングの色っぽさはなかなかのインパクトだ。

またオスカー・ワイルドの戯曲を原作とした、2004年の『理想の女(ひと)』で、ヨハンソンは“恋愛や結婚のことなど、まだあまりわかっていない”女性役を演じている。『ゴースト・イン・ザ・シェル』で少佐役を演じる今では考えられないような、「プレゼントをもらった喜びに、足をバタバタする」という、あざとくキュートな“スカヨハ”が見れちゃうのだ。

2008年、ナタリー・ポートマンとの超美人女優共演で話題になった『ブーリン家の姉妹』では、ポートマンが野心深い姉役、ヨハンソンは心優しくおとなしい妹役を演じている。
一方、少々世間知らずな、無垢な若い女性役が多かった“スカヨハ”が、そのセクシーさを思いっきり大放出した最初の作品と言っていいのは、2005年、ウディ・アレンによる『マッチポイント』だろう。ヨハンソンが演じたノーラは、フィアンセの友人である主人公と不倫関係になってしまうという役どころ。終始きわどい服を着たブロンド美人の“スカヨハ”、そりゃ主人公に変な気が起こっても仕方ないんじゃ……と思ってしまうほど色気がムンムンである。
2013年『ドン・ジョン』では、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じる主人公が一目惚れした美女、バーバラ役を熱演。

色っぽい役は、観ている者全てをノックアウトしそうなほどセクシーに。純真無垢な役は、少女のようにかわいらしく。時には“おとなしく従順”、時には“男をふりまわす”、そんな女性の二面性を見事に演じ分けられるのがスカーレット・ヨハンソンなのだ。
強く、そして大人の女性に
“スカヨハ”を代表する役といえば、やはりマーベル・シネマティック・ユニバースのブラック・ウィドウ! 「アベンジャーズ」の男たちのなかで常に冷静沈着、強く美しい女スパイ役で、女性からも男性からも大きな人気を集めた。

このブラック・ウィドウ役から、彼女はアクションにも活動の幅を広げている。2014年の『LUCY/ルーシー』、そして今年(2017年)の『ゴースト・イン・ザ・シェル』。強さと女性らしい美しさをあわせもったスカヨハのしなやかなアクションは、物語のなかでも特に見入ってしまう!
ちなみに彼女は、美貌はもちろんのこと、その声も存在感抜群だ。2013年の『her/世界でひとつの彼女』では姿を見せず、人工知能サマンサの声を演じているが、声だけでも艶やかさが漏れ出ている。『ゴーストワールド』や『バーバー』から10年、すっかり成熟した大人の色気たっぷりだ!

少女時代に映画の世界に飛び込み、可憐なかわいらしい少女から、セクシーな女性、戦う強い女性まで、数々の魅力的な役を演じてきたスカーレット・ヨハンソン。政界入りも噂されている彼女だけに、もしも女優としての彼女が見られなくなってしまったら残念なところだが……。30代も半ばにさしかかり、ますます魅力に磨きがかかっている“スカヨハ”に、これからも注目したい!
Eyecatch Image: http://www.imdb.com/title/tt0379306/mediaviewer/rm3463513600
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