ギレルモ・デル・トロ原案・製作『スケアリーストーリーズ 怖い本』2月28日公開決定 ─ 怖すぎる児童書ホラー、本気の映画化

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018)でアカデミー賞作品賞ほか4部門に輝いたギレルモ・デル・トロが、オスカー像の獲得後はじめて企画・製作・原案を担当した『Scary Stories To Tell In The Dark(原題)』が、邦題『スケアリーストーリーズ 怖い本』として2020年2月28日(金)に日本公開されることが決定した。あわせて、特報映像とポスタービジュアルも到着している。
読むな危険。その本は、絶対に開いてはいけない。
ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだ子供たちが一冊の本を見つける。そこには、噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。持ち帰った次の日から子供がひとり、またひとりと消えていく。そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。物語の主人公は、消えてしまった子供たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。次の主人公は誰なのか、子供たちはどこへ消えたのか。“怖い本”の呪いからは誰ひとり逃げられない。
原作は累計700万部もの売り上げを誇りながらも、子どもたちにトラウマを与えたとして全米の図書館に置くことが禁じられたいわくつきの児童書シリーズ。ギレルモ・デル・トロが10代の頃に多大なる影響を受けた本シリーズは、1981年に第1作が発表されるや全米で大ベストセラーとなった。しかし、実際の事件を彷彿とさせる描写やおどろおどろしい挿絵に親や教師たちから苦情が殺到、児童書ながら「子供には過激すぎる」として、学校図書館に置くことを禁止する論争も巻き起こった。
デル・トロの原点のひとつといえる作品の映画化にあたり、監督に起用されたのは『トロール・ハンター』(2010)『ジェーン・ドウの解剖』(2016)でカルト的な人気を得たアンドレ・ウーヴレダル。スティーブン・キングの名作小説『死のロングウォーク』映画版も手がける注目株だ。恐るべき映像表現とダークなユーモアの才能から、デル・トロに「この映画を任せられる監督は彼しかいない」と言わしめての抜擢となった。監督の鮮やかなセンスは特報映像から早くも炸裂、デル・トロこだわりのクリーチャーデザインにも期待しよう。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2020年2月28日(金)に新宿バルト9ほか全国ロードショー。