『アントマン&ワスプ:クアントマニア』スコット・ラングの自伝本、アベンジャーズ公認だった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経たアントマン/スコット・ラングを初めて描く物語となった。映画の冒頭では、スコットが自伝本『Look Out for the Little Guy』を出版したことが明かされる。このベストセラー作品で、スコットは自身の半生やアベンジャーズとの日々、サノスとの戦いを綴っているのだ。
しかしこの本、果たしてアベンジャーズの“公式本”なのか、それともアベンジャーズには内緒でこっそり出版したものだったのか? この謎について、監督のペイトン・リードは、スコットの自伝本がアベンジャーズ公認であることを明らかにした。
「映画の冒頭で、スコットは過去を少しばかり振り返っているところがあります。実際に本も書いていますしね。つまり彼は、サノスとの戦いを公式に書き記し、また自分がいかにしてヒーローになったかという物語を伝える人物としてアベンジャーズに選ばれたんですよ。」
スコットの自伝本は現実世界でも刊行され、2023年9月5日に米国で発売予定。ディズニーの公式説明では、スコットは「服役のこと、バツイチの父になることから、アントマンとなってアベンジャーズに加わること」、また「壮大な戦いの物語の数々や、アベンジャーズとサノスの間に起こったことの真相、アリのサイズまで小さくなることの気持ち、ヒーローと父親の両立の難しさなど」を余すところなく記したようだから、自分の使命をきちんと全うしたのだろう。過去には犯罪に手を染めたものの、やはり本質的には生真面目な性格であることがよくわかる。
ところで気になるのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降のアベンジャーズの動向だ。スコットに“記録役”を託した以上、今でもチームを動かす頭脳はおり、何らかの活動は行われているらしい。事実『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)では、ニック・フューリーに化けていたタロスが「みんなが私にアベンジャーズはどこなのかと聞くけど、答えに困ってて」と漏らす。また「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(2022)第3話では、記者がシー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズに「アベンジャーズに入れなかったというのは本当ですか!」と尋ねていた。
かつてアベンジャーズのメンバーだったスーパーヒーローは、すでにこの世を去った者、引退した者、自分の道を歩む者、元々いた場所に戻った者など、それぞれの“その後”へと進んでいる。しかし『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』は、そのタイトルの通り「アベンジャーズの物語」となるはずだ。今はアベンジャーズの再編、その再登場をじっと待つほかない。
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Source: Bollywood Hungama