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『search/#サーチ2』 は前作と同じ世界観、「サーチング・シネマティック・ユニバース」略してSCUとプロデューサーが認める

──1作目の公開時にチャガンティさんが、インターネットの闇の側面を描く物語はさんざん語られてきていたので、明るい面を描きたかったとお話ししていたことを覚えています。今作でも、オンラインで人が繋がる様子が描かれました。その思いはコロナ禍で強くなりましたか?

アニーシュ:イエスでもあり、ノーでもあります。『search/サーチ』で描きたかったのは、(映画に登場する)テクノロジーって、得てしてストーリーによって簡単に操作され、ネガティブな描かれ方をするということ。テクノロジーの存在は、人を苦しめるか、物語を苦しめている。いつもネガティブなものとして描かれていますが、僕たちは、そもそもテクノロジーってポジティブにもネガティブにもなりえるよね、と言うことを描きたかったのです。

特別なアプローチを取る必要はないのです。ただ真実を語ればいい。iMessageを開いたときに、優しい言葉があるだけで、伝わるものがあるでしょう。私たちはただ、今日を生きている我々のあり方を伝えただけです。そこからテーマを推定することもできます。実際のあり方を示しているわけです。

セヴ:補足させていただくと、『search/サーチ』の公開は2018年で、劇中のキャラクターたちはFaceTimeやSkypeなどを使ってやりとりをしていました。全くあなたの言う通りで、2020年になるとまさに『search/サーチ』のような生活になった。突然、みんながZoomやSkype、FaceTimeを使うようになりましたよね。娘が遠方に住んでいれば、FaceTime上でしか会えないような状況になったんです。そんなことが起こって、不気味に感じました。

他に悲しかったこととしては、『search/サーチ』1作目ではプロットポイントとして葬式のライブ配信がありましたよね。当時もそういうサービスは存在はしていたのですが、すごく稀でニッチなものでした。残念ながら、パンデミック下ではそれがより現実的なものとなっていったんです。ご指摘の通り、テクノロジーはこの物語において一定の目的を果たすものですが、実際の私たちも、物語の一部を体験することになったというわけです。

『search/#サーチ2』は公開中。

キャストへのインタビュー
監督とプロデューサーへのインタビュー

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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