セバスチャン・スタン、バッキー・バーンズは「もちろん」再登場する ─ 「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」後の展開に意欲

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)において、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースの親友として複雑な役回りを背負ったのが、セバスチャン・スタン演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズだ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で親友の物語が終わるところを見届けたのちは、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でサム・ウィルソンと新たなタッグを組んだ。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ののち、「ホワット・イフ…?」(2021-)に声優として出演したセバスチャンは、現状先行き不明となっているバッキーの今後をどう捉えているのか? 英RadioTimesでは、「いずれ再登場するのでしょうか?」との質問に「もちろん」と答えている。
「(バッキー役は)もう長いあいだ人生の一部となっているので、すごく懐かしいですし、今後も何らかの形で、自分の人生の一部であり続けるのだろうと思います。厄介なルームメイトみたいなものだから、ずいぶん時間が空いてから戻るのも面白いですよね。頻繁に演じてきたので、簡単に役に戻れるような気がしますし、彼について掘り下げられることは常にあると思うんです。」
MCUにおけるバッキーの旅路は、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)に始まったスティーブとの友情の歴史であり、ヒドラによって洗脳され、凶暴な暗殺者として生きたという暗い過去との対峙であり、ひいてはバッキー自身のアイデンティティをどう獲得し直すかという物語だった。もちろんここでは多くを記さないが、これらの問題には「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でひとつの区切りがついている。
バッキーの今後について、セバスチャンは「今のバッキー・バーンズが何をしているのかが大きな問題」だと語った。「人間が成長を止めることはないし、自分について学ぶこと、過去と向き合うことに終わりはありません。けれど一定の目的を果たし、ある意味で自分の道を見つけたとしたら、その後はどうなるのか。そのことを深く掘り下げていけると思うんです。もし機会が許せばね」。
すなわちセバスチャンのコメントを言い換えるなら、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」までの約10年間はバッキーの歴史に焦点が当たってきたが、その物語に区切りがついた今、ようやくバッキーの未来を描けるようになったということである。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」後のサムとのタッグに注目することもできるし、あるいは『ブラックパンサー』(2018)よりホワイトウルフとしての側面を展開することもできるはずだ。
もっとも2022年4月現在、バッキーがMCU作品に再登場する予定はない。最有力とみられるのは『キャプテン・アメリカ』第4作(タイトル未定)だが、セバスチャン自身は「何も知らない」とコメントしているのである。もっとも、思わぬところに予想外のキャラクターが飛び出してくるのもMCUの醍醐味。今はじっとカムバックの時を待つことにしよう。
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Source: RadioTimes