マーベル新ドラマは大人向け、「シークレット・インベージョン」は「昔ながらの冷戦パラノイア・スリラー」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新ドラマ「シークレット・インベージョン」は大人向けの作品になるようだ。映画『キャプテン・マーベル』(2019)でスクラル人のタロス役を演じ、同役でカムバックするベン・メンデルソーンが話している。
本作は、S.H.I.E.L.D.の元長官でアベンジャーズ計画の立役者でもあるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)がタロスと共に、過激派のスクラル人が密かに進める地球侵略を阻止するために立ち向かう姿が描かれる。
米USA TODAYの取材に応じたメンデルソーンは、本シリーズを「マーベルのスーパーヒーローのレンズを通して語られる、昔ながらの冷戦パラノイア・スリラー」だと表現し、「この作品は大人も楽しめる作品で訴えかけてきますよ。マーベルが手がけた中で一番クールな作品になることを願っています」と語った。
またメンデルソーンは、「タロスとフューリーの関係はこれまでにないほど密接ですが、(状況は)良くありません。タロスが(フューリーにとって)、コステロにとってのアボットのような存在なのかどうかわ分かりませんが、どれだけ状況が悪くなっても、視聴者はくじけることなく楽しめる作品です」ともコメント。タロスとフューリーの関係を、1930~40年代にかけて活躍した米国の人気お笑いコンビ「アボットとコステロ」に例え、ジャクソンとの再共演が楽しかったとも付け加えている。
なお監督を務めるアリ・セリムは、「シークレット・インベージョン」の主題のひとつが“テロリズム”になると説明していた。また、ジョン・ル・カレのスパイ・スリラー小説や、ドラマ「HOMELAND」(2011-2020)「ジ・アメリカンズ」(2013-2018)、さらに『第三の男』(1949)のような古典的スパイ・ノワール映画も参考にされたというから、目の肥えた視聴者にも訴えるシリーズとなっているようだ。
ドラマ「シークレット・インベージョン」は2023年6月21日(水)よりディズニープラスにて独占配信。
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Source:USA TODAY