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「シークレット・インベージョン」のニック・フューリーは「私がずっと観たかった形」とマリア・ヒル役俳優 ─ 「見ているだけでゾクゾクする」

シークレット・インベージョン
(c) 2022 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「シークレット・インベージョン」は、MCU屈指の異色作となる本格スリラー。地球人に擬態したスクラル人がひそかに侵略を進める中、サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーが危機を防ごうと動き出す。

2023年配信の本作では、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)以来、およそ4年ぶりにニック・フューリーとマリア・ヒルがタッグを組む。マリア役のコビー・スマルダーズは、米TV Lineにて本作の“異色作”たるゆえんを語った。

「私は(本作を)本当に楽しみにしているんです。今までとはまったく異なるトーンで、特にサム(サミュエル)は見ているだけでゾクゾクします。彼の役どころは、ずっと私が観たかったような面白い形で描かれているんです。大興奮でした。」

本作ではフューリーやマリアのほか、『キャプテン・マーベル』(2019)からスクラル人のタロス(演:ベン・メンデルソーン)も再登場。ふたりが人々の間に潜むスクラル人に対処するなか、ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズ(演:ドン・チードル)やエヴェレット・ロス(演:マーティン・フリーマン)、さらに新たなキャラクターが続々登場する。

比較対象として『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956)や『遊星からの物体X』(1982)を挙げながら、インタビュアーは本作を「不安な作風」と形容した。スマルダーズもこれに同意した上で、「とても魅力的なコンセプトだし、彼らの描き方や波乱の展開は本当に観る価値があるものだと思います」と力を込める。自身の演じるマリア・ヒルも、これまで以上の深みをもってじっくりと描かれているようだ。

「マーベルの(テレビ)シリーズの良さは、キャラクターの背景をきちんと見せられるところ。たとえば、彼らはコーヒーを飲みながらどんな話をしているのか。“あいつを捕まえなければ! 世界を救うぞ!”というものではなく、“ちょっと話そう、散歩しましょう”という感じ。そういった場面を作ることができるし、登場人物にももう少し近づけるんです。」

きわめてスリリングな作品になりそうな「シークレット・インベージョン」だが、スマルダーズは「これが(MCUの)ターニングポイントなのか、ここからどうなるのかはわからない」と言う。「マーベルの人々は天才ですから、私からは話せないこと、私には理解できないことを準備していると思いますよ」。

脚本は「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」(2015-2019)のカイル・ブラッドストリート、監督は『すべてが変わった日』(2020)のトーマス・ベズーチャ、「倒壊する巨塔 アルカイダと「9.11」への道」(2018)などのアリ・セリム。新キャストとして「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のエミリア・クラーク、『ファーザー』(2020)のオリヴィア・コールマン、『あの夜、マイアミで』(2020)のキングズリー・ベン=アディルらが加わる。

ドラマ「シークレット・インベージョン(原題)」は2023年、ディズニープラスにて独占配信

Source: TV Line, ComicBook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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