DC新ドラマ「シークレット・シックス」パイロット版制作へ ― 『スーサイド・スクワッド』彷彿、シリーズ化なるか

米CBS局がDCコミックス作品を原作とするドラマ「シークレット・シックス(邦題未定、原題:Secret Six)」のパイロット版を制作することが明らかになった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
本作は、特殊能力や優れた身体能力を持つ、ヒーローとも悪党ともつかない6人を巡る物語。それぞれ秘密の過去を持つ赤の他人だった6人は、何者かによって恐喝され、政界のエリートや企業の腐敗を暴くためにチームとして戦うことになる。
このストーリーからは、同じくDCコミックスを原作とした映画『スーサイド・スクワッド』(2016)を思い出す方も少なくはないだろう。同作は減刑と引き換えに危険任務に挑む犯罪者の集団を描いており、他人同士がチームになること、正義の心から戦いに志願するわけではない点などが共通点といえそうだ。
なお原作コミックにおいて、「シークレット・シックス」は3度にわたってDCコミックスの世界に登場してきたチームを指す。いずれもモッキンバードという謎の存在によって率いられる集団で、これまでハーレイ・クインやデッドショット、レックス・ルーサーのほか、ペンギンやベイン、マッドハッターといった人気キャラクターが所属してきた。なお、このたび制作されるドラマ版にどんなキャラクターが登場するかは明らかになっていない。
「シークレット・シックス」の製作総指揮を務めるのは、人気ドラマ「SUITS/スーツ」(2011-)のリック・ミュラーグイ、「scrubs〜恋のお騒がせ病棟」(2001-2010)のビル・ローレンス、そしてローレンスとは「Rush Hour(原題)」(2016)でタッグを組んだジェフ・インゴールド。なおミュアラーグイは本作の脚本も執筆する。
なおDCドラマといえば、“アローバース”として世界観を共有する「ARROW/アロー」(2013-)、「THE FLASH/フラッシュ」(2014-)、「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-)、「レジェンド・オブ・トゥモロー」(2016-)がとりわけ有名だ。ただしこれらのシリーズは米The CW局にて製作・放送されているため、米CBS局が製作する「シークレット・シックス」は“アローバース”からは独立したシリーズとなる。
ドラマ「シークレット・シックス(邦題未定、原題:Secret Six)」はパイロット版の企画が進行中。こちらが成功した場合、本格的にシリーズ化へ向けて動き出すものとみられる。
Sources: Deadline, Variety
Eyecatch Image: The DC logo is a trademark of DC Comics.