『アベンジャーズ/エンドゲーム』今からでも追いつけるか ─ 『スター・ウォーズ』に『ワイルド・スピード』も、シリーズものって全作見なきゃダメ?

独断と偏見のMCUつまみ食いガイド
以下、筆者の独断と偏見による『アベンジャーズ/エンドゲーム』対策である。
〈必須〉
『アイアンマン』
『アベンジャーズ』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

〈キャラクターの絆を重視するなら〉
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)

〈展開のスピード感を重視するなら〉
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)
『アントマン&ワスプ』(2018)

〈インフィニティ・ストーンを学ぶなら〉
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
『ドクター・ストレンジ』(2016)
『キャプテン・マーベル』(2019)

といったところか。念のため、ここにタイトルが挙がっていない作品が「つまらない」とか「見なくていい」というわけではないので、あしからず。
人気シリーズ最新作、予習は必要?
さて、「シリーズ途中参入」問題はMCUに限らずつきまとう。基本的には「気にせず劇場に行けばいい」で済む話ではあるものの、どうせ行くならできるだけ作品を理解し満喫したいのも当然だ。筆者の感覚だと、『ミッション:インポッシブル』シリーズや『007』シリーズについては予習がほとんど必要ない。主人公がスパイという設定さえ知っておけば、何作目から見ようと楽しめる。ただ、傑作が多いシリーズなので、予習とは別に過去作も見てほしいところだが。
『ワイルド・スピード』になると、キャラクターの人間関係が大きな鍵になっているので、予習をしていたほうが楽しめる。それでも、通算6作目の『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)から作風がガラリと変わるので、後追いで初期作品を見た新規ファンは面食らうだろう。

『スター・ウォーズ』サーガに関しては、途中参入で話を追うのはかなり困難。専門用語が多いうえ、人間関係も複雑だからだ。ただ、エピソード1~3、4~6、7~9で3つのフェイズに分けられるのは幸い。2019年12月にはエピソード9にあたる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)』が公開予定だが、予習が間に合わなければ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)の2本でなんとか意味は分かるはず。
ここで筆者が紹介したような「つまみ食い方式」を邪道と批判するファンもいるかもしれない。しかし、シリーズ映画を「コアなファンでなければ楽しめない」と思わせてしまうことで、新規ファンを遠ざけてしまうことは避けたい。それに、MCUのように力のある作品なら、軽い気持ちで劇場に足を運んだ人を自然とコアなファンに変えてしまえると信じている。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のようなシリーズ映画の超傑作は、映画人口増加のために大きな役割を果たしてくれるだろう。