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マーベル『シャン・チー』キャラクターやトーン、『グッド・ウィル・ハンティング』から影響を受けていた

シャン・チー/テン・リングスの伝説
©Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)による『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年9月3日公開)は、どうやらマット・デイモン主演による名作映画、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)の影響を受けているようだ。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、最強ゆえに戦うことを禁じた新ヒーロー、シャン・チー(シム・リウ)を描く作品。監督を務めたデスティン・ダニエル・クレットンは、Fandangoのインタビューにて「トーンやキャラクターにおいては、『グッド・ウィル・ハンティング』から少しだけ影響を受けています」と話している。『グッド・ウィル・ハンティング』は、幼い頃に心に深い傷を負った天才青年ウィル・ハンティング(マッド・デイモン)と、妻に先立たれたことで同じく失意の中にいた精神分析医(ロビン・ウィリアムズ)、ふたりの交流と旅立ちを描いた作品だ。

「意外かもしれませんが」と監督が話すように、その影響は想像しづらいが、クレットンは「ウィル・ハンティングは、大きな秘密を抱えているという点で、シャン・チーと多くの共通点がある役柄だと考えています」と説明している。幼い頃から、父が率いる犯罪組織のもとで育てられたシャン・チーは、後継者の道を自ら閉ざし、アメリカ・サンフランシスコでホテルマンとして平凡に暮らすことを決意した。戦うことを禁じて自らの過去と決別したシャン・チー、心に深い傷を負うウィル・ハンティング、お互いに向き合わなければならない過去があるというわけだ。

そのほか影響を受けた作品としてクレットンは、過去にも話していたジャッキー・チェンやアン・リーによる『グリーン・デスティニー』(2000)をはじめ、『イップ・マン』シリーズ、チャウ・シンチーがメガホンをとった『カンフー・ハッスル』(2004)といったカンフー映画の名前を挙げている。「このような名作映画をたくさん観て、マーシャルアーツやカンフー映画の長い歴史にきちんと敬意を払えているかを確認しました」。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、2021年9月3日(金)全国公開。

Source:Fandango

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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