マーベル新作『シャン・チー』撮影終了、アジア系キャストによる初のスーパーヒーロー映画

『ブラック・ウィドウ』に続くマーベル・シネマティック・ユニバースの新作映画、『シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テンリングス(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』の本撮影が終了した。監督のデスティン・ダニエル・クレットンがInstagramにて報告した。
『シャン・チー』はMCU初登場となる同名の新ヒーローを主人公とする単独映画。主人公のシャン・チーは、「燃えよ!カンフー」(1972-1975)や『燃えよドラゴン』(1973)などがアメリカで人気を博していた当時、その影響を受けて1973年にコミックに登場したキャラクターで、「マスター・オブ・カンフー」と呼ばれる強さを誇る。アジア人のステレオタイプがそのまま反映されたヒーローが、2021年の映画化でいかに刷新されるかがポイントだ。
クレットン監督の投稿した写真の1枚目で、監督(左)とともに映っているのが、主人公シャン・チー役に抜擢された新鋭シム・リウ。米The Wrapによると、クレットン監督はFacebookでも撮影終了を報告し、「今から9ヶ月後、キャスト全員がアジア系という史上初のスーパーヒーロー映画で、記録を、歴史を作ります」とコメント。「肌の色ゆえに僕たちを嫌う人たち、そして肌の色ゆえに劣等感を感じている人たちへ。おしまいにしよう。これは僕たちの映画だ、今後のハリウッドはもう僕たちを無視できない」。
『シャン・チー』の撮影は2020年2月に開始され、新型コロナウイルスの影響を受けて3月から一時中断されていた。その後、7月に再開され、約3ヶ月を経て本撮影が終了。今後はポストプロダクション(撮影後作業)に入り、編集や追加撮影などを経て9ヶ月後の世界公開に臨む。
出演者にはシャン・チー役をシム・リウ、テロ組織テン・リングスの首領マンダリン役を『インファナル・アフェア』『レッド・クリフ』シリーズのトニー・レオンが演じるほか、『クレイジー・リッチ!』(2018)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)のオークワフィナ、「スター・トレック:ディスカバリー」(2017-)のミシェル・ヨー、コメディアンのロニー・チェン。監督は『ショート・ターム』(2013)『黒い司法 0%からの奇跡』(2019)のデスティン・ダニエル・クレットン、脚本は『GODZILLA ゴジラ』(2014)などのデイヴ・キャラハム。
映画『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』は2021年7月9日(金)に日本公開予定。
Source: The Wrap