2019年公開のDC映画『シャザム!』はジャスティスリーグと別路線?
ザ・ロック様ことピープルズエルボーで一世を風靡したWWEのプロレスラー、ドウェイン・ジョンソンがブラックアダムを演じることで今から期待が高まるDCエクステンデッドユニバースの映画『シャザム!』。色々なパターンがありますが基本は孤児の少年ビリー・バットソンがある日、地下鉄に乗っていると異世界にある魔法の宮殿に招かれるというところから始まります。
シャザムと、それに変身するビリー・バットソンはこんなヒーロー!

その先でビリーは年老いた魔法使いからソロモンの知恵、ヘラクレスの力、アトラスの耐久力、ゼウスの全能、アキレスの勇気、マーキュリーの神速という、7つの神の力を使うヒーローになる能力を与えられます。「SHAZAM!」と唱えると少年から筋骨隆々の屈強な魔法戦士に変身し、実力もスーパーマンに匹敵することからDCコミック界の最強ヒーローの一人と目されることもあり、設定だけなら最強クラスの一方で中身が子供というギャップのある設定が現在のスタンダードになっています。
最近でもコミックにおいてコンスタンティンに騙されて力を奪われ、レックス・ルーサーにおだてられてジャスティスリーグに入り、バットマンを危機から助けたはずが逆に彼に殴られたりしました。以上のことからも肉体面は強くなれても精神が子供ですので狡猾で陰湿な悪人に弱いというのがわかります。
DCEUと地続きでも全く別の物語になるとプロデューサーが語る
プロデューサーのダニー・ガーシアはドウェイン・ジョンソンが製作に対し、非常に意欲的と報じられています。プロデューサーのガーシアは『シャザム!』はジャスティスリーグと同じ世界の物語ではあるが、それに縛られることなく、独自のストーリーを作ると語っています。ですが決して全体の世界観との繋がりを蔑ろにするのではなく、ガル・ガドットの『ワンダーウーマン』のように同じ世界だが違う視点から見た物語を作るとのことです。
ダニー・ガーシアはこれまで『オーバードライブ』、『やさしい嘘と贈り物』等の製作に関わっており、いずれもアクションはありませんが繊細な心理描写や高いレベルのヒューマンドラマを描き、評価されました。シャザムに変身するビリー・バットソンの長所は相手が悪人だろうと善人だろうと悪人顔だろうと臆さず対話しようと試みる無垢な精神性です。そういった面は翻訳もされている『シャザム!:魔法の守護者』でも描かれています。
ロック様が演じるブラックアダムも悲劇的なヴィランとしてファンからは高い人気を誇っており、上で紹介した『オーバードライブ』にてロック様ことドウェイン・ジョンソンは素晴らしい演技を見せました。ですのでアクションもヒューマンドラマも高いクオリティが見込めると思われます。
ジャスティスリーグと同じ世界で独自の物語。『シャザム!』の公開は2019年4月5日に全米公開予定です。