『シャザム!〜神々の怒り〜』低評価レビューにレイチェル・ゼグラーが反論 ─ 「一部の人たちは無意味に意地悪、私たちは平気」

DC映画『シャザム!』の続編『シャザム!~神々の怒り~』が2023年3月17日より日米同時公開を迎えたが、本国アメリカではやや想定外の立ち上がりとなった。
全米興行収入では週末1位スタートを切ったものの、米国内興収は3,500万〜4,000万ドルという事前予測を下回る3,050万ドルでのデビュー。前作『シャザム!』同記録は5,350万ドルだったので、大幅なパワーダウンとなった。全世界累計額も8,500万ドルの見込みには及ばぬ6,550万ドルとなっている。
SNSでのアーリーレビューでは好意的な意見が多かったが、その後フルレビューが解禁されると、米Rotten Tomatoesには批評家らによるやや冷めた声が集まり、53%のスコアとなった。一方で観客スコアは88%(本記事時点)と上々だ。批評家スコアが低調で、観客スコアは好調というのは、この手のブロックバスター映画にはよく見られる事象である。
アンテア役を演じたレイチェル・ゼグラーは自身のTwitterで、一部の低評価レビューに対してのコメントを投稿。「ねぇ、私たちの映画は実際すごく面白いんだよ!撮影自体も、そこで出会った人たちもとにかく大好き。だから観に行って!チャンスをください。観客スコア85%は伊達じゃない」とアピールすると、次のように率直な言葉を続けている。
「一部の人たちはなんだか……、意味もなく意地悪だよね。そんなの不必要なのに。はいはい、“暑さに耐えられないなら……”みたいな、ナンセンスなやつね。その通りですね。でも、私たちの映画は本当にすごく良いんだもん。最近はそうやって楽しみを冷笑するのが流行ってるんだよね。いいのいいの。私たちは平気だから。」
some people out there and just being… senselessly mean. and it’s unnecessary. and i know, i know, “if you can’t handle the heat…” and all that nonsense, and you’re right. but our film is actually very good. it’s just cool to hate on fun nowadays. that’s okay. we’re good. ❤️
— rachel zegler (she/her/hers) (@rachelzegler) March 19, 2023
ゼグラーの言及した「暑さに耐えられないなら……」とは、「暑さに耐えられないなら、厨房から出て行け(If you can’t handle/stand the heat, get out of the kitchen)」というイディオムのこと。つまり、この仕事の厳しさに耐えられないなら、やめてしまえという意味だ。おそらくゼグラーは、“芸能人である以上、世間からの容赦ない批判も甘んじて受け入れろ”といった意見が飛んでくることを想定したのだろう。
2001年生まれのゼグラーは、2021年のスティーブン・スピルバーグ監督作『ウエスト・サイド・ストーリー』でいきなり映画デビュー。『シャザム!〜神々の怒り〜』は、実はまだ2本目の長編映画なのだ。アメコミ作品のようなファンダムカルチャーと向き合うのは、彼女にとって初めてのこととなった。
ゼグラーは『神々の怒り』で、怒れる神々三姉妹の三女役を演じている。劇中ではジャック・ディラン・グレイザーが演じるフレディと絆を深めるが、その様子をデヴィッド・F・サンドバーグ監督は「あの2人がイチャイチャしたり、からかいあっている姿は永遠に観ていられる」と称賛。『ウエスト・サイド・ストーリー』でもオーディションからの抜擢だったが、本作でもまたオーディションから選ばれたという経緯を持つ。監督はオーディション時のゼグラーについて、「頭一つ抜きん出ていて、度肝を抜かれました。カリスマ性のある、映画スターという感じ」と振り返っている。
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Source:Box Office Mojo