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【ネタバレ解説】「シー・ハルク」のデアデビル、ドラマ版から受け継いだ要素とは

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

この記事には、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第8話『ケロケロ ジャンプ』のネタバレが含まれています。

シー・ハルク:ザ・アトーニー

「シー・ハルク」第8話、デアデビル/マット・マードック登場

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第8話『ケロケロ ジャンプ』では、スーパースーツの欠陥により大怪我をしたというヒーロー、リープ・フロッグことユージーン・パティリオの弁護を務める物語が描かれた。問題のスーツを作った人物というのが、シー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズ自身も第5話で世話になったルーク・ジェイコブソン。気難しい彼にはガラ用のドレス製作も依頼しており、ジェニファーは波風立てたくない。しかし、ユージーンの父は事務所の大口顧客とあって、依頼を断ることもできない。

結局ジェニファーは板挟みのまま法廷での弁論に挑むのだが、そこで被告側の弁護人として登場したのがマット・マードックだ。ヒーローは遅れてやってくる、とはまさにこのこと。マットは、運転手が道に迷ったとして遅刻して登場する。

先行した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)では、昼の顔としてのカメオ登場だったマットだが、このエピソードでは、弁論もコスチュームでのファイトも存分に見せた。

弁論シーンでは冷静な理論で原告側を圧倒。さらに、視覚以外の感覚が非常に優れているという設定を活かして、ユージーンが誤った燃料を使用したことまで“見”抜いた。これが決め手となり、裁判は被告側が勝訴。ピーター・パーカーに名乗った「優秀な弁護士」ぶりをまざまざと見せつけた。なおマットからは、ソコヴィア協定が廃止されたとの重要情報も明かされている。

Netflixのドラマでもマットは魅力的な男性として描かれたように、その夜はジェニファーにバーで接近する。カクテルをご馳走し、ジョークで明るく笑わせ、内心悩みを抱えるジェニファーをスッと支えるような気の利いた言葉をかけ、そしてジェニファーが関心を寄せ掛けたところで「仕事で問題が起きた」と言って消える。ジェニファーが気になってしまうのも当然だ。

その後、ユージーンからSOSを受けて駆けつけたところで、ついにスーツ姿のデアデビルが初登場。「レーダーセンス」を活かした軽やかな身のこなしでシー・ハルクの猛攻を交わしながらリープ・フロッグを追うが、“サンダークラップ”を受けてノックダウン。ジェニファーからマスクを外されると、マットとしての素顔が晒される。

マットはユージーンが悪人だと明かすと、ジェニファーは「デビルのスーツだから悪者だと思った」と返す。そこでマットが「僕はデアデビルだ」と名乗る時、バックで流れるのはNetflix版「デアデビル」当時のテーマ曲だ。この曲は「デアデビル」のオープニング映像や劇中の象徴的な場面で繰り返し使用されたメロディで、ファンにとっては非常に意義深いもの。一瞬だけではあったものの、改めてデアデビルがマーベル・スタジオ作品に合流できた喜びを噛みしめられたという方も多いだろう。予定されている新単独ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」でも、テーマ曲の復活が望めるだろうか?

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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