M・ナイト・シャマラン、新作映画2本は独立した作品に ─ 3本目のアイデアも存在「どれも奇妙でダーク」

『シックス・センス』(1999)『アンブレイカブル』(2000)『スプリット』(2017)『ミスター・ガラス』(2019)などを手がけるスリラー映画の名手M・ナイト・シャマラン監督が、2021年・2023年に米国公開予定の新作映画について語った。
米Colliderのインタビューで、シャマランは現在計画されている2本は「完全に独立した」別物の作品であると明言。『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』という連作形式にはならないことを強調した。
「すごく作りたい映画のアイデアが2つあるんです。僕の場合、アイデアは日記に書かれているだけだったりもして、まだ肉付けされていなかったり、どんな内容なのか分からなかったりする。それを形にするんです。脚本を書き、監督するのに2年を費やす準備はできていますよ。まだそこまで至っていないアイデアもあるので、それらはもう少し練らなければいけないんですが。ともかく、今の時点で作ることを考えているアイデアは2つ。それから面白いことに、3本目が出てくるかも。もしかすると、2本の間にやることになるかもしれません。」
『ミスター・ガラス』の公開時、「3部作の完結は、キャリアの一章が幕を閉じることのよう」と語っていたシャマランは、現在ふたたび創作へのモチベーションが高まっているようだ。来たる新作が従来の作品とは異なるものになるのか、それとも似たものになるのかと尋ねられると、監督はこのように語っている。
「『ヴィジット』(2015)以来のアプローチを気に入っているんです。最小限で、限られたシチュエーションと人物で展開して、僕が作品をきちんと操ることができる。だけど、作風的には大きなリスクを背負っています。不条理だけど現実的で、ダークなユーモアがあって、複雑な物事にも取り組む。それから、映画の途中にせよ結末にせよ、必ずしも観客が心地よいものにはなりません。[中略](新作2本も)そういうアプローチとプロセスにならったものになります。」
米国公開日が発表されている新作2本と、まだアイデア段階の3本目について、シャマランは「どれも奇妙でダーク」であり、それぞれ独立しながらも「少しばかり互いに語りかけあう」作品だと語っている。物語が繋がっているわけではなくとも、明らかな共通点を持つことになるのだろう。
シャマランの新作を配給するのは、『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』に続いてのタッグとなる米ユニバーサル・ピクチャーズ。優れたスタッフと配給会社を得ていることで、シャマランは大きなリスクを軽減できているとの謝意も述べている。
Source: Collider