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シャン・チー役シム・リウ、まったく違う役柄にも熱意 ─ 早くも「自分自身のイメージに挑戦したい」

シャン・チー/テン・リングスの伝説
© 2021 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)への主演で一躍世界にその名を知らしめたシム・リウ。激動するMCUはもちろんのこと、今後のハリウッド全体での活躍が期待されるニュー・スターとして、すでに複数の新作映画が待機中である。

The Hollywood Reporterにて、リウは早くも『シャン・チー』後のキャリアについて語っている。シャン・チー役としてのイメージが強いことを踏まえて、今後は新たなタイプの役柄に挑戦していく構えのようだ。

「モンティ・パイソンの言葉を借りれば、“さて、まったく違うことをやろう!”ということです(注)。『シャン・チー』のような武術アクション大作が成功した以上、もっとカンフー映画に出てほしいと思われることはわかっていました。けれど、僕がいつも大切にしているのは、僕自身のイメージに挑戦しつづけること。アジア系として、また一人の人間として。ジャッキー・チェンやジェット・リー、ブルース・リーといった伝説の俳優たちのことは尊敬していますが、僕自身の道はまったく違うと思っているんです。」

(注)映画『モンティ・パイソン・アンド・ナウ』(1971)の原題。

シャン・チーを演じた自分自身について、リウは「カンフーの達人というわけではまるでない、役を演じるため必死に訓練した一人の俳優」だと説明。おそらく、今後も同じスタンスで俳優業を続けていくことになるのだろう。

リウが『シャン・チー』に続く出演作として選んだのは、あるアドベンチャーレース・チームと負傷した野良犬を描く実話映画『Arthur the King(原題)』。その後は恋愛映画『One True Loves(原題)』で主人公エマの婚約相手・サム役を演じている。結婚が決まっている二人の前に、エマの失踪した元夫・ジェシーが帰ってくるという筋書きだ。おそらく、『シャン・チー』とはまったく違うリウの表情を見ることができるだろう。

ちなみに、リウが再びシャン・チーとしてスクリーンに登場する時期は不明。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「答えはすぐに出る」と言っているが、いかに?

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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