ジャレッド・レト「シニスター・シックス」の隠しメッセージか?『モービウス』からどうなる ─ スパイダーマンのヴィランチーム、メンバー予想

『ヴェノム』シリーズに続き、スパイダーマンのヴィランを描く米ソニー・ピクチャーズのマーベル映画『モービウス』が、2022年4月1日より日本公開となった。
今後、ソニーが展開するスパイダーマン関係の作品がどのように拡大するかは未知数だが、察するところ、「シニスター・シックス」計画が準備されているような節がある。
シニスター・シックスとは、スパイダーマンのヴィラン6体が集結した悪のチーム。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ時に単独映画化する計画もあったものの、同シリーズが打ち切りになったことでお蔵入りに。最近では、ゲーム『Marvel’s Spider-Man』でもフィーチャーされた。
米ソニーは既にトム・ハーディが演じる『ヴェノム』を人気キャラクターに仕上げており、続いて『モービウス』が公開に。『スパイダーマン:ホームカミング』の悪役バルチャー役マイケル・キートンも再登場するということだから、シニスター・シックスの半分はヴェノム、モービウス、バルチャーの3体で決まりだろう。さらに、史上最強のハンターを描く映画『クレイヴン・ザ・ハンター』も撮影中で、順当にいけばクレイヴンが4人目のメンバーとなりそう。
ほか、ダコタ・ジョンソン主演で初の女性主人公作として準備中の『マダム・ウェブ(原題)』もある。原作でのマダム・ウェブは蜘蛛の巣のような生命維持装置に繋がれた盲目の女性で、スパイダーマンたちを助ける役割を果たすことがあった。映画版ではどのような設定になるかは不明だが、スパイダーマンに敵対する存在として描かれる可能性もある。
さらに、シルバー・セーブル&ブラック・キャットの単独映画も噂されている。彼女たちも必ずしもヴィランというわけではなく、スパイダーマンと共闘することもあるキャラクターたちだが、描かれ方によってはアンチヒーローにもなり得る存在だ。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でもシニスター・シックスに非常に近い展開が描かれ、目下『ヴェノム』と『モービウス』の映画が登場しているというだけでも、シニスター・シックス映画化の機運は高まっていると見ていい。ファンの期待を刺激するように、モービウス役のジャレッド・レトも意味深なメッセージを発している。こちらの写真をご覧いただきたい。

これは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に登場した時のジャレッドの写真なのだが、彼の胸元をよく見ると、ネックレスのチャームが数字の「6」になっている。これはもしかすると、「シニスター・シックス」の到来を、ファンにのみ分かる形でこっそりと示唆していたのだろうか。
もちろん「6」には悪魔の数字としての意味合いもあるので、必ずしもそうとは限らない。しかし、もしも今後ジャレッドのモービウスがシニスター・シックスの一員として君臨するのなら、スパイダーマン役を演じるトム・ホランドと肩を組んだこの写真、なかなか運命めいたものがある。
ちなみに『モービウス』の予告編では、モービウスが「俺はヴェノムだ」と発言する箇所がある。実はこのセリフ、ジャレッドのアドリブだったそうだ。ジャレッドは、早くもヴィランズとの連携を意識しているのだろうか。史上最恐チームの到来に、ファンは今から警戒心を高めておくべきだろう。
最後に、仮に「シニスター・シックス」が実現した場合、どのようなメンバーになるのかを予想しておこう。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の内容が含まれています。
実写版「シニスター・シックス」メンバー予想
ヴェノム:確率90%
過去2作のおまけシーンでもスパイダーマンとの対峙を示唆するセリフあり。ソニー・ユニバースの看板キャラクターなので、チームの牽引役になるだろう。ただし、エディ自身は善人なので、途中でスパイダーマンと和解する展開もありそう。
モービウス:確率90%
病に苦しんでいたマイケル・モービウス医師が、コウモリの力を得て覚醒する怪物。映画『モービウス』で、彼がどれくらい力を制御できるようになるかが鍵。原作コミックでは、人間に戻りたいモービウスをスパイダーマンが手助けする展開もある。
バルチャー:確率99%
スパイダーマンへの復讐心に燃えているはず。『モービウス』予告編を観る限り、彼がモービウスに良からぬ企みを持ちかけるのか。娘の元クラスメイトだという事実を思い出し、踏みとどまって欲しいところ。
クレイヴン・ザ・ハンター:確率99%
原作コミックでは、スパイダーマンを狩ることが彼の最大のアイデンティティ。どこまでもスパイダーマンを追いかけて欲しい。
シルバー・セーブル&ブラック・キャット:確率50%
ゲーム『Marvel’s Spider-Man』に登場したことでもおなじみ。シルバー・セーブルは、スパイダーマンと対決することも、共闘することもある。一方ブラック・キャットは、バットマンにおけるキャットウーマンのような存在。彼女たちがどう動くかは未知数。
マダム・ウェブ:確率40%
原作コミックではスパイダーマンの協力者。単独映画は『ドクター・ストレンジ』風になるという。超能力枠としてのヴィランに変更される可能性も捨てられない。
スコーピオン:確率40%
サソリ型バトルスーツで戦うヴィラン。実は『スパイダーマン:ホームカミング』には、原作コミックでのスコーピオンの本名と同じマック・ガーガンという犯罪者が登場しており、収監されたトゥームスにスパイダーマンの正体を尋ねていた。
カメレオン:確率40%
変装の達人で、コミックではスパイダーマン初のヴィランとして知られる。映画『クレイヴン・ザ・ハンター』で初実写化予定。劇中で倒されなければ、再登場の可能性は大いにある。
ザ・フォーリナー:確率40%
傭兵であり暗殺者のザ・フォーリーナーも映画『クレイヴン・ザ・ハンター』に登場予定。原作ではシルバー・セーブルと婚約する展開もあるので、彼女とセットで登場することも考えられる。
プラウラー:確率30%
『スパイダーマン:スパイダーバース』でも描かれた、マイルズ・モラレスの叔父アーロン・デイヴィスが正体。実は『スパイダーマン:ホームカミング』では、ドナルド・グローヴァーがアーロン・デイヴィスとの役名でカメオ出演している。将来的なマイルズ・モラレス実写化への橋渡し役としても、登場はあり得る。
ライノ:確率20%
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラスト、異次元の割れ目が開いた際、ライノらしきシルエットが確認されている。『アメイジング・スパイダーマン2』とはまた別の個体として出現する可能性あり。
ホブゴブリン:確率10%
仮に実現したら最悪の展開。原作コミックでは、「ネッド」という人物が3代目ホブゴブリンになる。『ノー・ウェイ・ホーム』劇中でも、ネッドがヴィラン堕ちする伏線は張られていた。認めたくはないが。
キングピン:確率10%
キングピン自身がシニスター・シックスの一員になった展開はないが、シニスター・シックスに絡む裏番長的ヴィランとして登場することになるかもしれない。ドラマ「デアデビル」のシリーズとMCUとの連結が完了した今なら、ヴィンセント・ドノフリオ版キングピンが再登場してもおかしくないはず。
『モービウス』は公開中。
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