リドリー・スコット監督、『トップガン マーヴェリック』原案者とクライムドラマでタッグ ─『エターナルズ』ファストス役が主演に

SF映画の金字塔『エイリアン』シリーズをはじめ、『最後の決闘裁判』(2021)『ハウス・オブ・グッチ』(2021)などのリドリー・スコットが、Apple TV+のクライムドラマ「Sinking Spring(原題)」で監督・製作総指揮を務めることがわかった。脚本を務めるのは、『トップガン マーヴェリック』(2022)の原案を手掛けたひとり、ピーター・クレイグ。米DeadlineやVarietyなど、さまざまなメディアが報じている。
ドラマ「Sinking Spring」は、デニース・タフォヤの小説『Dope Thief(原題)』が原作。そのストーリーは、「フィリーの長年の友人である不良たちは、DEA(麻薬取締局)エージェントを装って田舎の見知らぬ家に強盗に入るも、その小さな仕事が命がけのものへと急変してしまう。彼らは気づかぬうちに、東海岸最大の麻薬流通ルートの存在を明らかにしていくことになる」内容と伝えられている。予期せぬ事態へと次々と発展していく、スリリングなクライムドラマになりそうだ。
このたび主演を務めると報じられたのは、ブライアン・タイリー・ヘンリー。「アトランタ」(2016)で脚光を浴びて以降、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)、『ゴジラvsコング』(2021)、そして『エターナルズ』(2021)ではファストス役を演じ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りを果たすなど、話題作への登場が絶えない気鋭俳優だ。伊坂幸太郎の小説を映画化した出演最新作、『ブレット・トレイン』(2022年9月1日に日本公開)では裏社会の大物から密令を受けた腕利きの殺し屋役を演じている。
本記事掲載時点ではヘンリーが、「Sinking Spring」で何役を演じるのかは伝えられていない。なお、主演のほか製作総指揮も兼任するという。
「Sinking Spring」でメガホンをとるリドリー・スコットは以前、HBOドラマ「レイズド・バイ・ウルヴス/神なき惑星」(2020-2022)でも監督を務めていた。一方、本作で脚本を手がけるピーター・クレイグはドラマ初進出となり、1話分で監督も担当することになる。ちなみにクレイグは、『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)や『THE BATMAN―ザ・バットマン―』(2022)でも脚本を手掛けていた逸材だ。
Apple TV+ドラマ「Sinking Spring」の製作時期は不明。
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