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『スパイダーマン:スパイダーバース』続編、マイルス・モラレスが「想像できない、困難な状況へ」 ─ 映像は再進化、『ミッチェル家とマシンの反乱』経て

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)
©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)の続編映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(原題)』で、アニメーション映画はさらに進化する…? 製作・脚本のフィル・ロード&クリス・ミラーが米IndieWireにて大胆に予告した。

『LEGO ムービー』シリーズやアカデミー賞受賞作『スパイダーマン:スパイダーバース』、さらには『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)など、作品によって監督・脚本・製作とあらゆる顔を使い分けてきたフィル&クリスは、いまやハリウッドのアニメ映画界を牽引するトップランナー。現在、ふたりは『アクロス・ザ・スパイダーバース(パート1)』の仕上げに入っているとのこと。前作は野心的なアニメーションで世界を驚かせたが、フィルいわく、続編ではさらなる挑戦に臨んでいるようだ。

「より懸命に突き進み、(アニメーションという)メディアを進化させ、またマイルス(・モラレス)を前作からは想像できない場所へ導いています。その自信が持てることは楽しいこと。物理的にマイルスは奇妙なユニバースに放り込まれます。美しく、またエモーショナルに描かれますが、彼にとっては困難な状況です。」

クリスが強調するのは、前作『スパイダーバース』に使われた技術が『ミッチェル家とマシンの反乱』で改良されたこと、その技術がさらに『アクロス・ザ・スパイダーバース』で再活用されていることだ。『ミッチェル家とマシンの反乱』では手描き風・水彩画風のタッチが特徴的だったが、今度もさらなる洗練ぶりを見せてくれることだろう。フィルは「(『ミッチェル家とマシンの反乱』が)マイルス・モラレスで描けることの可能性を広げてくれた」とも述べている。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)
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実写・アニメーションとメディアを超えた活躍を続けるフィル&クリスだが、フィルは「アニメーションというメディアは始まりから実験的なものだった」と言う。「すべてのアニメーション映画は実験映画。私たちの人間らしさを明らかにし、また強調するものだと思います」。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』にはマイルス・モラレス(シャメイク・ムーア)のほか、“中年スパイディ”のピーター・B・パーカー(ジェイク・ジョンソン)も再登場。ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099役でオスカー・アイザックが続投する。監督は『ソウルフル・ワールド』(2020)のケンプ・パワーズ、前作美術監督のジャスティン・K・トンプソン、「ヴォルトロン」(2016-)のホアキン・ドス・サントス。製作・脚本をフィル・ロード&クリス・ミラー、共同脚本を『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデイヴ・キャラハムが務める。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)(原題)』は2022年公開

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Source: IndieWire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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