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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、「ロキ」のおかげで助かったこととは? ─ マルチバースの相違、「いずれ説明される」と脚本家

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』には、ドラマ「ロキ」による貢献があったという。脚本家が明かしている。

この記事には、「ロキ」のネタバレが含まれています。

ロキ
「ロキ」ディズニープラスで独占配信中。
(C)2021 Marvel

ドラマ「ロキ」といえば、MCUの分岐点を文字通り作り出した1作。同シリーズで、MCUの世界には複数のユニバースが存在することが明かされ、ユニバース同士の覇権争いを阻止することに尽力する組織TVAの活動の様子も描かれた。しかし、物語が進むにつれて組織内部の闇が判明。ラストでは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のメインテーマに繋がるマルチバースの開放が示唆された。

『ノー・ウェイ・ホーム』脚本家のクリス・マッケナとエリック・ソマーズによると、脚本作業に取り掛かるにあたって大変だったのは、まさにマルチバースの導入だったという。本作には、過去の『スパイダーマン』シリーズのヴィランがそれぞれ別のユニバースから総結集するが、そのストーリーラインを支える理論こそ、マルチバースだ。ソマーズによれば、「ロキ」の最終話が配信された時点で脚本は完成していたというが、「ロキ」が与えてくれた恩恵もあったという。米The Wrapにこう語っている。

すごく大きな助けになったと思いました。だって、(『ロキ』では)マルチバースにおける問題点が描かれていたからです。

「ロキ」では、他のユニバースにいる同じ存在は時系列をかき乱す異分子として“変異体”と呼ばれていた。なかには凶暴な変異体も存在するようで、最終話に登場した「在り続ける者(He Who Remains)」の変異体は、サノスをも凌ぐ最強のヴィランと囁かれている征服者カーンだと明かされ、今後のMCUにおける最大の脅威として『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』での登場が見込まれてもいる。「ロキ」は、まさにソマーズの言う“マルチバースの問題点”が現実に起きたところで、幕を閉じた。

この問題点が「ロキ」で前もって描かれていたことにより、『ノー・ウェイ・ホーム』で発生してしまうマルチバースも“良くないことだ”という認識を観客に与えることができた。これこそ、「ロキ」の大きな貢献だったのだ。

ところで「ロキ」と『ノー・ウェイ・ホーム』で描かれるマルチバースのきっかけは異なるもの。時空間を治めていた「在り続ける者」の死がきっかけだった「ロキ」に対して、『ノー・ウェイ・ホーム』ではドクター・ストレンジが唱えた呪文によって引き起こされたものだった。これについては、マッケナも「『ロキ』で起きたタイムラインの爆発は、ドクター・ストレンジが唱えた呪文と同じものなのか?」と疑問を抱いたそう。この真相は、マッケナもソマーズも分からないといい、「いずれ説明されるでしょう」とマッケナは述べている。

Source: The Wrap

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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