THE RIVER編集部 2019.5.14 12:00 News | Tv/Movie

『スパイダーマン：スパイダーバース』が継承した日本アニメのDNA、監督たちが語る ─ 宮崎駿・大友克洋・今敏、そしてペニー・パーカー

巨匠スタン・リーと続編

『スパイダーマン：スパイダーバース』には、多くのマーベル映画と同じく、スパイダーマンの生みの親であるアメコミ界の巨匠スタン・リーが登場している。本作の完成を待たずしてこの世を去ったスタンだが、本作では主人公マイルス・モラレスがスパイダーマンのマスクとスーツを購入するショップのオーナーとして姿を見せ、劇中でも非常に大切な役割を担っている。

さらにスタンは、オーナー役以外にも数え切れないほどの回数にわたって劇中に登場。「ニューヨークのあらゆる場面に登場しています。いきなり現れたり、ほんの数秒だけだったり、全編を通して多くの場面に登場しているんです」。なかでもわかりやすいのは、マイルスとピーター・パーカーが歩道に倒れ、ピーターが「ありがとうニューヨーク」と口にする際、彼をまたいで通り過ぎていく男性だ。スタンは肉眼で確認できる以上の回数にわたって登場しているといい、監督たちですら全ての出番は正確にわからないという。

ちなみに本作は、すでに続編やスピンオフ作品についても複数の報道がなされている。今後の展開について、監督たちはアイデアをわずかに語ってくれた。

「この映画は『Into the Spider-Verse（原題）』、つまり“内側へ”というサブタイトルが付いていますが、実際には外側の話でした（笑）。もっとスパイダーマンの内側を描いていたらクールだったかもしれませんよね。今後どういう展開になるか、ぜひ期待していてください。（スタン・リーを基にした）スパイダー・スタンが登場するかもしれないし（笑）。」