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『スパイダーマン』次回作は企画始動済み、トム・ホランド「すごく特別で新しい作品です」 ─ シリーズは「さらに良くなる」、未来のクロスオーバーも

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるトム・ホランドが、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に次ぐシリーズ第3作の企画が始まっていることを明かした。

2019年8月25日(現地時間)、トムは米ペンシルバニア州フィラデルフィアで開催されたKeystone Comic Conに登場。ディズニー/マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが契約条件をめぐって対立し、スパイダーマンがMCUからスパイダーマンが離脱する可能性があると伝えられていることについて改めて語った。

「大変な一週間でした。あのニュースはショックでしたが、僕たちが作った5本の映画は、みなさんのおかげで、僕にとってすごく特別な作品になったと思います。だけど、僕がスパイダーマンを演じるのが終わるわけではないですから。」

このコメントは、トムが米People/Entertainment Weeklyの取材にて発した声明とほぼ一致している。いかなる状況にあっても、トムは今後もピーター・パーカー/スパイダーマンを演じていく姿勢なのだ。『スパイダーマン』シリーズについて、トムは「今後もいろいろありますし、製作チームの人たちとは話し合いもしています」と語った。

僕たちの考えている『スパイダーマン3』は、すごく特別な作品になりますし、まるで新しい作品になります。僕は、マーベルが人生を変えてくれたこと、夢を叶えてくれたこと、ソニーが夢を叶え続けさせてくれていることにすごく感謝しているんです。経験したこともないくらい大変な一週間でしたが、だからこそ今後の様子を見守っていきますし、(次回作は)最高の、楽しい映画になりますよ。」

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

Deadlineによると、『スパイダーマン』第3作には、過去2作品の脚本を執筆してきたクリス・マッケナ&エリック・ソマーズが引き続き関与しているとのこと。ジョン・ワッツ監督の続投については不明だが、おそらくトムは、クリス&エリックや、少なくともソニー側のプロデューサーと話し合いに入っているとみられる。

今回のイベントで、トムはスパイダーマン役を演じてきた経緯について「すごく変な話ですが、とても深い意味で、僕自身の人生が反映されているように思います」とも語っている。

「1作目(『ホームカミング』)は、僕がステップアップしたい、アベンジャーズに入りたいという話。そして、映画が公開されたら僕の人生はまるで変わりました。いきなり5,000人の前でお話しすることになって…そんなの、僕にとっては普通じゃなかったですから。2作目では、有名であること、注目を浴びる中で成長するのは大変だということを試練の連続で描きました。“これが自分のなりたい自分なのかがわからない”と考えていたのが、最後には“居場所を見つけたぞ”と思える。僕にとって、その場所は、皆さんといるこの場所なんです。」

客席から喝采が送られる中、トムは来たる3作目についても「どうなるのかをお話ししたくはないんですが、次の映画も僕自身に深い繋がりのある作品です。すごく良いものができると思います」と語っている。今後の『スパイダーマン』シリーズについても、トムの中にはアイデアがしっかり存在するようだ。

「スパイダーマンの世界をどんなふうに広げていくのか、どうやって新しいキャラクターを登場させて、(スパイダーマンと)どうクロスオーバーさせるのかというアイデアはあるんです。すごく楽しみにしていますよ。(シリーズは)ここから、さらに大きく、もっと良いもの、素晴らしいものになっていきます。」

2019年8月27日現在、MCUとスパイダーマンの今後について、マーベル・スタジオやソニー・ピクチャーズからの公式発表はなされていない。トム・ホランドやマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギによるコメント、およびソニーによる公式声明は両者間の決定を明言するものではないのだ。そんな中、MCU始動のキーパーソンであるジョン・ファヴローはスパイダーマンの残留を希望している模様。もはや「助けてジョン・ファヴロー、あなただけが頼りです」状態なのかも……って、『スター・ウォーズ』知ってる? 超古い映画なんだけど。

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Sources: ComicBook.com(1, 2, 3), Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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