『スパイダーマン』第3作、ジョン・ワッツ監督が再登板へ ─ 『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』から続投、マーベル&ソニー共同製作

マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが再び共同製作することが正式に発表された、『スパイダーマン』シリーズ第3作(タイトル未定)にジョン・ワッツ監督が再登板する方針であることがわかった。米Deadlineが報じている。
ワッツ監督は『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)で監督を担当。『スパイダーマン』シリーズに爽やかな青春映画の要素を鮮やかに取り入れ、作風を従来から一新してみせた貢献者の一人だ。本シリーズのほかには、『クラウン』(2014)『コップ・カー』(2015)というホラー/スリラー映画を手がけている。
報道によると、ワッツ監督は契約交渉の最終段階にあり、まもなく契約は正式に締結されるという。ディズニー/マーベルとソニーは、ワッツ監督の再登板よりも、まずは第3作についての契約を結ぶことを優先していたとのこと。このたび無事に契約が結ばれたことで、いよいよワッツ監督の登場と相成ったわけである。
2019年8月、マーベル・スタジオとソニーが『スパイダーマン』第3作の出資条件をめぐって対立し、交渉が決裂したとの報道によって、マーベル・シネマティック・ユニバースからスパイダーマンが離脱する見込みが大きいことが伝えられた。ところが当時、ワッツ監督は『ファー・フロム・ホーム』でスタジオとの契約を満了していたため、第3作に戻るかどうかは曖昧なままだった。そのままスパイダーマンはMCU離脱の危機を迎えたわけだが、ファンにとっては『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』の物語がきちんと次回作に継承されるかどうかは非常に大きなポイント。それゆえワッツ監督の復帰を求める声も大きかったのである。
『スパイダーマン』第3作はMCUの「フェイズ4」に加わることとなり、プロデューサーにはマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、エイミー・パスカルが続投。もちろんピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドが主演を務める。ファイギ社長いわく、スパイダーマンは「複数のシネマティック・ユニバースを横断するスーパーパワーを持つ唯一のヒーロー」。今後、MCUのみならずソニー製作の『スパイダーマン』ユニバース作品にも登場するとみられる。
なおワッツ監督の次回作は、米FX製作のドラマシリーズ「オールド・マン(原題:The Old Man)」で、こちらでは製作総指揮と第1話の監督を担当。こちらは2019年秋に撮影が開始されるため、監督は「オールド・マン」が軌道に乗った後に『スパイダーマン』第3作に本格合流することになりそうだ。
映画『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)は2021年7月16日に米国公開予定。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ブルーレイ&DVDは2019年12月4日(水)リリース、11月6日(水)よりデジタル先行配信。
Source: Deadline, ComicBook.com