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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』トム・ホランドとジェイク・ギレンホール、撮影中に爆笑するほど仲良し ─ ブラックスーツの謎も判明

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界的ヒットを記録している今、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の次回作にして「フェイズ3」の最終作となる映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は製作の終盤戦に突入している。

Entertainment Weeklyには、ピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドと、前作に続いての登板となるジョン・ワッツ監督が登場。ほとんどが謎に包まれたままの本作について、わずかな新情報とこぼれ話を明かしてくれた。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

トム・ホランドとジェイク・ギレンホール、仲良し

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、クラスメイトとの旅行に繰り出したピーター・パーカーが、行き先のヨーロッパでニック・フューリーと出会うことになる。フューリーがピーターに接触したのは、ヨーロッパ各地に「エレメンタルズ」という謎のクリーチャーが出現したためだ。建物を破壊する巨大な岩石、タワー・ブリッジ上空に轟く雷鳴、爆発とともに現れる人型の炎、そしてベネチアの水路に棲む“生きた水”。フューリーは問題解決のためピーターの出動を求めるが、それによってピーターは「夏休みを支配される」ことになる…!

本作でピーターの“相棒”として登場するのは、ジェイク・ギレンホール演じるクエンティン・ベック/ミステリオ。コミックではヴィランとして登場するキャラクターだが、『ファー・フロム・ホーム』では「良いヤツ」で、スパイダーマンと共闘関係を結ぶことになる。コミックでは特殊効果の専門家という設定である一方、Entertainment Weeklyによれば、映画は「頼れるマジシャン」という設定だとか。職業がマジシャンなのか、それとももっと広い意味での「マジシャン」なのか?

ワッツ監督は、「前作のトニー・スタークが師匠(メンター)だったとしたら、ミステリオはカッコいい叔父さん。面白くなりそうだと思いました」と述べる。ちなみに監督いわく、フューリーは「イジワルな継父」。ピーターとミステリオ、フューリー、そしてトニーという、男たちの関係性の違いは『スパイダーマン』シリーズの大きな特徴といえそうだ。

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スパイダーマン役のトム・ホランドは、かねてよりジェイク・ギレンホールとの共演を熱望していたという。

「以前のインタビューで、“一緒に仕事ができるとしたら、誰と仕事がしたい?”と聞かれたことがあって、その時に“ジェイク・ギレンホール”って答えたんです。ミステリオ役がジェイクだとわかって、すごく楽しみになったんですが、緊張もしましたね。だけどジェイクは、僕が想像できた以上に素晴らしかったですよ。」

劇中でスパイダーマンとミステリオが距離を縮めていくのと同じく、トムとジェイクも撮影中にどんどん仲良くなっていったそう。ワッツ監督によれば、それによって起こった唯一の問題は「(撮影中でも)お互いに爆笑してしまうこと」だったようだ。「(笑いすぎて)あるテイクを最後まで終えられなかったこともあります。大変でしたよ!(笑)」。

前作よりも「あらゆる部分で共感できる物語」

すでにワッツ監督は、『ファー・フロム・ホーム』について、ピーター・パーカーという少年の“後戻りできない成熟”を描く物語であることを示唆している。今回も監督は、「映画冒頭の時点で、ピーターはバケーションに行く気満々なんです」と語ったのち、こんな言葉を重ねているのだ。

「この映画では、世界が彼に“成長しろ、成熟する時だ”と訴えかけることになります。だけど彼は、“まだ子どもでいたい、バケーションに行きたい”と言ってる。」

またホランドは主演俳優として、『スパイダーマン』シリーズの舵を取る人物の一人として、新たな物語への抱負を明かした。

「みなさんが前作を楽しんでくれたということは、彼に共感できる部分がきちんとあったということだと思います。だから今回は、あらゆる部分で共感できるシナリオになるように脚本を作り上げました。映画を観て、自分だけ置いてきぼりにされていると感じる人がいないように。」

Entertainment Weeklyによえば、フューリーによってエレメンタルズとの対決に身を投じていくピーターは、スパイダーマンとして活躍することに消極的なのだという。おなじみのスーツに身を包んでヨーロッパを飛び回り、自分の正体を明かすリスクを背負いたくはないのだ。

そこでピーターは、フューリーから黒いステルス・スーツを受け取ることになる。すでに予告編でも登場している、スパイダーマン・ノワールを彷彿とさせるデザインだ。ワッツ監督はステルス・スーツについて「ちょっとブラック・ウィドウっぽいでしょう。もしかすると彼女のものを使って作られてるのかもしれませんね」と語ったという。

ちなみに『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の舞台裏では、ただいま作曲家のマイケル・ジアッキーノがレコーディング作業を進行中。Twitterでは、おなじみのテーマ曲を収録する模様を収めた映像が公開されている。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年夏全国ロードショー

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

「フェイズ3」はこの映画でおしまい

Source: EW

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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