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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』J・A・バヨナ監督最新作、Netflix映画『雪山の絆』予告編が公開

https://www.youtube.com/watch?v=-_eEEZCjETk

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)でメガホンを取った、スペイン出身のJ・A・バヨナ監督によるNetflix映画『雪山の絆』のティザー予告編が公開された。

第80回ベネチア国際映画祭のクロージング作品に選出された本作では、1972年10月13日にアンデス山脈の氷河に墜落した、ウルグアイ空軍機571便の生存者29名(最終的な生還者は17名)が経験した過酷な運命が描かれる。

スペイン語作品となる本作のティザーは、571便の前で記念撮影のためにポーズを取る搭乗者の姿でスタート。これから彼らが迎える悲劇を思うと、思わず胸が痛む。「なぜ写真を撮るのか。残される家族の心の中で生き続けるためだ。僕たちは──世界から見放された」とのナレーションと共に、機内で楽しげに過ごす乗客や、墜落後に雪山で呆然とする生存者の姿が切り取られている。雪山という過酷な環境で、吹雪や雪崩に見舞われる生存者たちは、生還までにどのような道を辿るのか──。

Deadlineによると、乗組員5名と乗客40名、計45名のなかには、オールド・クリスチャン・クラブのラグビーチームのメンバー19名が含まれていたという。墜落で12名が即死したのち、最初こそ生存者たちはすぐに救助が来るだろうと待っていたが、その期待は裏切られることに。貨物室にあった全ての食料を食べ尽くした彼らは、数週間にわたって飢えに苦しみ、ついに死者の人肉を口にするという究極の選択を迫られ、キリスト教徒であるオールド・クリスチャン・クラブのメンバーたちは自身の信仰心も試されることになる。

バヨナ監督は、2004年に発生したスマトラ島沖地震の大津波で被災したヨーロッパ人家族をめぐる奇跡の物語を描いた『インポッシブル』(2012)でも実話を映画化しているだけに、本作でも真に迫ったストーリーテリングで観客の心を掴んでくれそうだ。脚本にはバヨナのほか、『イントルーダーズ』(2011)のニコラス・カサリエゴ&ハイメ・マルケスが参加している。

キャストに名を連ねるのは、『ブラッド・インフェルノ』(2017)のアグスティン・パルデッラ、『約束の地』(2014)のエステバン・ビリャルディ、『ヴァーダラック 呪われた血族』(2020)のアルフォンシナ・カロシオほか。

映画『雪山の絆』は第80回ベネチア国際映画祭にてプレミア上映され、2023年9月22日~30日のサン・セバスティアン国際映画祭に出展されたのち、Netflixにて独占配信予定

なお、ウルグアイ空軍機571便の墜落事故は、イーサン・ホークが主演した『生きてこそ』(1993)としてハリウッドでも映画化されている。

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Source:Deadline

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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