【ネタバレ】『ハン・ソロ』ジョージ・ルーカスの演出シーンが判明 ― スター・ウォーズ創造主の思わぬ注文とは

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)で、「スター・ウォーズ」の創造主たるジョージ・ルーカスが演出に関わっていたシーンが判明した。
2018年2月、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長は、『ハン・ソロ』の撮影現場をルーカスが訪れていたこと、そしてあるシーンの内容にちょっとした演出をつけていたことを告白。このたび米Variety誌にて、その詳細がロン・ハワード監督によって語られている。
この記事には、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレが含まれています。
https://www.youtube.com/watch?v=YLHCQtdr9bs
「ハン・ソロはわざわざ○○しない」?
創造主ジョージ・ルーカスが『ハン・ソロ』で演出に口を出したシーンとは、意外にもミレニアム・ファルコンの中でハン・ソロとキーラがキスをするシーンだった。ランド・カルリジアンのマントがたくさん掛けられたクローゼットで言葉を交わし、キスしはじめたところにトバイアス・ベケットがやってくる。この場面では当初、キーラの肩にかかっているマントをハン・ソロが取り、クローゼットに掛けるという動作があったらしい。ハワード監督いわく、ルーカスはその一瞬の動作に違和感をおぼえたというのだ。
「“えっと…ハンはわざわざ(マントを)掛けたりしないと思う”って言われたんですよ。そして、やって見せてくれました。ジョージが一瞬だけハン・ソロになったんです。(ハンの)ボディ・ランゲージと態度がそこにありましたね。これはシーンの良いアクセントになっただけじゃなくて、ジョージがこのキャラクターを生み出したこと、ハンのことを本当に理解していることを思い出させてくれた。彼はすごく言い出しづらそうでしたが、その判断はすごく正しかったし、採用したら面白かったんです。」
本作を手がけたハワード監督は、俳優としてルーカスの監督作品『アメリカン・グラフィティ』(1973)で主演を担い、その後もルーカスが原案を担当した『ウィロー』(1988)では監督を務めている。『ハン・ソロ』の撮影現場でルーカスが演出に意見することができたのも、二人の間に45年もの親交があり、お互いに信頼関係が築かれていたからだろう。
なお米ComicBook.comのインタビューで、ハワード監督はルーカスの姿勢に感謝の意を表している。
「彼(ルーカス)はこの作品をすごく支えてくれました。もはや彼は映画の現場に踏み込むことはしていなくて、セットを訪れるのは本当に珍しいことなんです。それでもサポートする姿勢を見せてもらえて、すごく良かったですよ。それに、とても賞賛してくれました。僕が参加した時、“君ならコツをつかめる、スター・ウォーズの世界やキャラクターの価値を最大限に引き出せる”って確信してくれていたんです。」
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国の映画館にて公開中。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html
Sources: Variety, ComicBook.com
Eyecatch Image: Photo by James Santelli/Neon Tommy