ライアン・ゴズリング&ナタリー・ポートマン『ソング・トゥ・ソング』衣装に隠された秘密とは ─ 劇中ファッション写真も公開

ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラという豪華キャストが名を連ねた、テレンス・マリック監督作『ソング・トゥ・ソング』が、2020年12月25日に待望の日本公開を迎える。この度、本作の衣装デザイナーのインタビュー映像&ファッション写真が到着した。
衣装デザイナーのジャクリーン・ウェストは、これまでテレンス・マリック監督と長年仕事を共にし、『ソング・トゥ・ソング』で5作品目となる。『クイルズ』(2000)『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)で、アカデミー衣裳デザイン賞に3度ノミネートされた。
監督の好みを知り尽くしたジャクリーン・ウェストは、「マリックはほとんどの場合、人間の顔の明るさを引き立たせるために、衣装に薄暗い色合いを好む」と分析。それぞれのキャラクターの衣装選びについては、ルーニー・マーラ扮するフェイの衣装は「オードリー・ヘプバーンの控えめな衣装を反映して、古典的な優雅さと飾り気のない感覚を維持するのに努めた」と明かし、ナタリー・ポートマン扮するロンダの衣装と比較し「ナタリー扮するロンダとは対照的。彼女はワイルドなテキサス美女。ナタリーは衣装でより生々しく性的な魅力が増してるけど、ルーニーの魅力はバレリーナのイメージに近い」と女性キャストの衣装選びのポイントを語った。
男性キャストの衣装については「マイケル・ファスベンダー扮するクックは、キャラクターの印象にふさわしく艶やかなジョルジオ・アルマーニの服をたくさん着ているが、ライアン・ゴズリング扮するBVの服は、友人でシンガーソングライターのジョン・フォガティを参考にした。ブーツや格子柄のシャツ、ヨレヨレのジャケットを着ているのを、ジョンはオマージュと受け止めてくれると嬉しい」と明かしている。
また、本作では本物のミュージシャンが多数出演しているが、ミュージシャンたちの衣装もジャクリーン・ウェストが担当している。ただし、ミュージシャンたちが持っている独自のスタイルを変えることをためらい、特にパティ・スミスについては「パティは現場入りした時、年代物のコム・デ・ギャルソンを着ていて、それが彼女にピッタリ合っていた。あえて手を加えなくてもいいものもある」と話し、私服を活かしたのだという。
一方で、BVの恋人役を演じたシンガーソングライターのリッキ・リーとは密接に話し合い、役に合う衣装を一緒に考えたとのことで、「彼女は洋服が大好きで、衣装選びにとても興奮してた。私は彼女にショッピングに行ってもらい、スカイプで服を私に見せてくれて、彼女の衣装を選ぶのはとても楽しかった」と衣装選びのエピソードを披露した。
ファッション写真
ライアン・ゴズリング

マイケル・ファスベンダー

ナタリー・ポートマン
ケイト・ブランシェット

ルーニー・マーラ
パティ・スミス

アメリカでも指折りの“音楽の街”、オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、成功した大物プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と密かに付き合っていた。そんなフェイに、売れないソングライター・BV(ライアン・ゴズリング)が想いを寄せる一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは、夢を諦めたウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を誘惑。愛と裏切りが交錯するなか、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた……。
映画『ソング・トゥ・ソング』は2020年12月25日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。