『ファンタビ』最新作、米公開4日目で『ソニック・ザ・ムービー』続編に敗れる

「魔法ワールド」最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が、2022年4月15日の米国公開から4日目にして、公開2週目の『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』に敗れたことがわかった。『ハリー・ポッター』の流れを汲む人気フランチャイズとしては、これは大きな番狂わせと言うほかない。
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、4月15日から17日まで北米興行収入ランキングの首位を飾り、3日間のオープニング興行収入は4,215万ドルを記録。内訳は15日(金曜日)が2,002万ドル、16日(土曜日)が1,381万ドル、日曜日が831万ドルという推移だった。週明けの18日(月曜日)には368万ドルと急落を見せ、『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』の451万ドルに及ばず、早くも首位の座を明け渡している。
現在の米国映画興行は『ファンタビ』と『ソニック』のファミリー映画合戦となっているが、今回の結果は、ファミリー&キッズ層が『ソニック』を選んだことを如実に示すものだ。米Comscoreの調査によると、復活祭明けの4月18日は、幼稚園の年長から高校生までの“K-12層”が学校の休みを利用して劇場に訪れたとのこと。来たる4月22日にはドリームワークス&ユニバーサルの新作アニメ映画『バッドガイズ』が米国公開を迎えるため、さらなる混戦となる可能性もある。
業界関係者は『ファンタビ』の北米興収が1億ドルを超えることは十分に可能と見ているほか、すでに本作は海外市場でヒットしているため、全世界興行収入はすでに2億ドルの大台に迫っている(日本国内の興行収入は20億円を突破した)。しかしながら、今回の米国オープニング興収が『ハリー・ポッター』『ファンタビ』シリーズを通じて「魔法ワールド」史上最も低かったことも事実。ワーナー・ブラザースの親会社であるワーナーメディアはディスカバリーとの事業統合を経て「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」となったが、新たな経営陣がこの状況をどう見ているかが問題だ。
一方の『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』は前作『ソニック・ザ・ムービー』(2020)をしのぐ好調ぶりで、オープニング興行収入は『ファンタビ』の初動を軽く上回る7210万ドルを記録。米国興収は1億2,342万ドル、海外興収は1億1,220万ドルで、全世界興行収入は2億3562万ドルとなっている。日本公開はもう少し先で、2022年8月19日(金)の予定だ。
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Sources: Deadline, Box Office Mojo