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ディズニー&ピクサー『ソウルフル・ワールド』米公開が延期に

ソウルフルワールド
© 2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー&ピクサーの新作映画『ソウルフル・ワールド』(原題:Soul)の米国公開日が、新型コロナウイルスの影響を受け、2020年6月19日から11月20日へと延期されることがわかった。本作は日本国内で2020年夏に公開予定と告知されていたが、米国公開の延期に伴い、こちらも繰り下げられるものとみられる。米Varietyなどが報じた。

このたび、ディズニーは『ソウルフル・ワールド』のほか、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの新作アニメ映画『Raya and the Last Dragon(原題)』の米国公開日も2020年11月25日から2021年3月12日に延期することを決定。3月にもともと公開予定だった実写映画(タイトル未定)は無期延期とされている。

現在、ハリウッドの大手スタジオは夏にかけて公開予定だった大作映画を相次いで延期している状況だ。『ソウルフル・ワールド』が秋までずれ込んだことにより、7月17日米公開のクリストファー・ノーラン最新作『TENET テネット』、7月24日米公開の実写版『ムーラン』まで、大作映画の劇場公開はお預けとなっている。

『ソウルフル・ワールド』

物語の舞台は、人間が生まれる前に性格や才能、個性や興味を決める場所“魂(ソウル)の世界”。ニューヨークにある伝説のジャズクラブで演奏するという夢が叶う直前に、音楽教師ジョー・ガードナーは下水溝に転落して生死の境をさまようことになってしまう。肉体と切り離されたジョーの魂は、やがて“ソウルの世界”にやってきた。そこは魂と情熱を育て、新生児のもとに魂を送り込む場所。ところが、ジョーは自分がまだ生きていることを知る。人間嫌いの魂“22番”とともに、ジョーは自分の身体に戻るまでの冒険に繰り出す。

ソウルフルワールド
© 2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

「なぜ私はここにいるのか、私はどこからやってきたのか、何のためにここにいるのか」。深いテーマをコミカルかつ先鋭的な演出で掘り下げるのは、『インサイド・ヘッド』(2015)のピート・ドクター。『モンスターズ・インク』(2001)や『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)も手がけ、『トイ・ストーリー』(1995)原案、『ウォーリー』(2008)脚本原案&製作総指揮を務め、現在はピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した才人だ。

本国版で主人公ジョーを演じるのは『ベイビー・ドライバー』(2017)『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)のジェイミー・フォックス。魂“22番”を「アンブレイカブル・キミー・シュミット」(2015-2019)のティナ・フェイ、ドラマーのカーリー役をザ・ルーツのクエストラヴ、ジョーの母親役を『クリード』シリーズのフィリシア・ラシャド、ジョーの“宿敵”ポールを『ブラインドスポッティング』(2018)のデイビード・ディグスが演じる。劇中歌を人気シンガーソングライターのジョン・バティステ、音楽をトレント・レズナー&アッティカス・ロスが担当。脚本・共同監督には劇作家・小説家のケンプ・パワーズが抜擢された。

Source: Variety, Deadline, The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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