リブート版『スポーン』の進捗状況は?「発表には早すぎる」「水面下では進行中」とトッド・マクファーレン監督

米コミックアーティスト、トッド・マクファーレン原作による同名コミックを映画化した『スポーン』(1997)のリブート企画が浮上してからしばらく経つが、進捗状況はどうなっているのだろうか?
『スポーン』リブート企画は2017年7月頃に始動し、主人公アル・シモンズ/ヘルスポーン役で『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)のジェイミー・フォックス、相棒の刑事トゥイッチ・ウィリアムズ役で『アベンジャーズ』シリーズのホークアイ役などで知られるジェレミー・レナーが出演することが伝えられていた。しかし、その後は脚本作業と資金調達が難航し、当初予定されていた2020年内の撮影開始もコロナ禍のため中断。苦境が続くなか、2021年8月に犯罪スリラー映画『ブロークンシティ』(2013)のブライアン・タッカーが脚本家に就任したとの情報が届いていた。
ところが、それ以降は具体的な進展は聞こえてこず。サンディエゴ・コミコン2022にて米Comicbook.comが、マクファーレンにリブート版の進捗状況を尋ねた。すると監督は、コミコンでニュースを発表することについてクリエイティブチームと大きな議論となり、「まだ発表には少し早いかな」との結論に落ち着いたと明かしている。
さらにマクファーレンは、「僕たちはチームとして、この作品を動かし続けるために必要なことをやっています」と発言していることから、プロジェクトが頓挫したわけではないようだ。続けて監督は、具体的な情報を提供できないジレンマについても語っている。
「周囲に具体的な名前や情報を与えられない時に、“進行しているから待っていてほしい”と言わなきゃいけないことってあるじゃないですか。それは満足のいく答えではないですが、それが自分の発言の要点ですから。
それ以上のことが起きているのは分かっているから、歯がゆいですね。ハリウッドの表でも色んなことが起きているけど、発表されていないことも数多くあるんです。僕も同じような状況にいますが、少なくとも僕たちは今、同じ方向に進んでいます。少し注意散漫になっているとは思いますが、それでもかなり集中しているし、みんなが同じ目標に向かっています。“さあ、次のレベルは行こう。レッツゴー”という感じです。」
監督の発言から察するところ、機が熟していないがゆえに詳細は発表できないが、水面下では徐々にリブート版が動いているとの印象を受ける。
またマクファーレンは、リブート版を映画ではなく配信シリーズとして製作する案も話し合ったのだという。しかし、監督は配信シリーズから映画シリーズが生み出された実例が思い当たらないと述べ、そのアイデアに躊躇している様子。ということはリブート版を機に、『スポーン』のユニバースを拡大したいとの思いがあるのだろうか。
サンディエゴ・コミコンでリブート版の新情報は明かされなかったが、2022年10月上旬に開催されるニューヨーク・コミコンでは具体的なニュースが届くことを期待したい。
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