『スパイダーマン』女性スピンオフ、新企画が本格始動 ─ 戦う母親「ジャックポット」単独映画の脚本家が決定

ソニーによる『スパイダーマン』映画ユニバースに、さらなる拡大の動きだ。米Deadlineによると、『スパイダーマン』の新たな女性スピンオフ映画(タイトル未定)に、「ARROW/アロー」(2012-2020)などDCドラマを手がけてきた脚本家マーク・グッゲンハイムが就任したという。
グッゲンハイムによる新作の主人公となるのは、怪力を持つ女性ヒーローのジャックポット。2007年にコミックに初登場した際は、妊婦の科学者サラ・エフレトが、ウイルスに感染したことでスーパーパワーを手にし、ジャックポットとしての活動を開始する。しかしサラは犯罪との戦いに疲れ、後任のアラナ・ジョブソンに能力を譲渡。ところが、アラナは活動のさなかに命を落としてしまう。責任を感じたサラは、再びジャックポットを名乗り、家族を守りながらヒーローとしての道を歩み直すことになるのだ。
ジャックポットの映画化企画は以前から伝えられていたが、このたび脚本家が決定したことで、いよいよ本格始動の運びとなった。グッゲンハイムは「ARROW/アロー」や「レジェンド・オブ・トゥモロー」「スーパーガール」などのアローバース作品をはじめ、「トロールハンターズ」(2016-2018)「カーニバル・ロウ」(2019-)などのテレビシリーズ、ゲーム『コール オブ デューティ3』などを執筆。コミックではスパイダーマンやバットマン、スーパーマン、アクアマンなどの物語を描いており、2010年にはジャックポットの単独ストーリーを手がけた経験も持つ。一連の経歴が起用されての起用になったとみられる。
ソニーは『ヴェノム』(2018)のヒットを皮切りに『スパイダーマン』映画作品の拡張に着手しており、2021年にはジャレッド・レト主演『モービウス』や『ヴェノム』続編を公開予定。女性スピンオフ映画の第1弾は「Marvel ザ・ディフェンダーズ」(2017)のS・J・クラークソン監督が手がけ、主人公は“盲目の老女”マダム・ウェブとの説が有力だ。そのほか、ソニーはクレイヴン・ザ・ハンターやナイトウォッチ、シルバー・セーブル、ブラック・キャットの単独映画を企画しているとのこと。さらなる展開が続々と仕掛けられることになりそうだ。
Source: Deadline