『アイアンマン』ハッピー役ジョン・ファヴロー、スパイダーマンのMCU残留に「希望持つ」 ─ 全キャラクターが「同じ世界にいてほしい」

『アイアンマン』(2008)監督であり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にてハッピー・ホーガンを演じてきたジョン・ファヴローが、ディズニー/マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズの交渉決裂報道、またスパイダーマンがMCUから離脱する可能性があるとの話題についてコメントした。
2019年8月23日(米国時間)、ファヴローはディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」に登場。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長やロバート・ダウニー・Jr.とともにMCUの立ち上げに携わり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にも製作総指揮に名を連ねたキーパーソンは、MCUとスパイダーマンの今後について「用心しつつも希望を持っています」と語った。米Entertainment Tonightの取材に対し、ファヴローは一連の報道について「まだ初期の話」だとコメントしているのだ。
「ひとりのファンとしては、用心しつつも、良い方向に進むという希望を持っています。だってファンのみなさんは、キャラクター同士が一緒にいるところを見たいわけですから。[中略]みなさんが(記事で)読んでいる内容が、必ずしも現状と一致しているとは限りません。だから、ここ(D23 Expo会場)にいる間に何か分かればいいなと思ってます。とにかく、ひとりのファンとしては、用心しつつも希望を持っているということです。これで(スパイダーマンの)物語が終わらないことを願っていますよ。」

一方、米Rotten Tomatoesのインタビューでは、「スクリーンの中に冒険があり、スクリーンの外側にも物語はあるわけです」と業界の動きに事情を示しつつ、「MCUとスパイダーマンの映画に両方関わり、みんなで楽しく協力してきた者としては、(MCU版『スパイダーマン』を)もっと観たい」とコメント。「新作が作られることを願います。僕自身、すべてのキャラクターが同じ世界に存在しつづけるのを観たいですから」と積極的な意志を述べている。
『ライオン・キング』(2019)や『スター・ウォーズ』初のドラマ作品「ザ・マンダロリアン(原題:The Mandalorian)」など多数の脚本・監督作品を控える多忙のファヴローだが、今後も俳優業は継続したいとのこと。そんなファヴローにとって、実は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)は「自分が思い出せる中では一番楽しい役だった」という。しかし、もしも『スパイダーマン』第3作がMCU作品ではなくなる場合、ハッピーが登場する可能性は限りなく低くなってしまうのだ。
ちなみに『ファー・フロム・ホーム』では、ハッピーとメイおばさんが少しばかり“いい関係”になっていたが、スパイダーマンがMCUを離脱する場合、もれなくハッピーとメイおばさんが再会できる未来もほぼ失われてしまう。前2社の取材にて、ファヴローは“もしも”のケースについて「みなさん、ハッピーが幸せになれると思ったでしょ? だいたい物事は思い通りにいかないし、急に変わっちゃうものですよね」「またハッピーが一人になっちゃいますよ。彼が良い関係性を手にするのに10年もかかったのに」と冗談交じりに語っている。“結ばれない恋人たち”もロマンティックかもしれないが、いくらなんでもそれでは悲しすぎるではないか……。