スティーヴン・スピルバーグ、米大手バーガーチェーンの申し出断る ― 「スピルバーガーって名前にしたい」「やめてください」

2018年、日本に映画監督スティーヴン・スピルバーグの春がやってくる……!最新作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、そして『レディ・プレイヤー1』が2ヶ月連続で劇場公開されるのだ。
御年71歳にしてまったく衰えることを知らない、それどころかますます精力的に活動しているスピルバーグは、世界中に数えきれないほど多くのファンを持つ映画監督である。熱狂的なファンは今や社会のあちこちに潜んでいるようで……このたび米国の大手バーガーチェーン、カールスジュニアは監督本人にとある提案を申し出ていた。
バーガーの名称、「スピルバーガーに変更します」
BIG NEWS GUYS!! As a tribute to the legendary director of #ReadyPlayerOne, we’re going to change the name of our Charbroiled Sliders to #SpielBurgers. @StevenSpielberg hasn’t signed off yet, but we’re pretty sure he’ll be down with it. pic.twitter.com/botJPM0Hjn
— Carl’s Jr. (@CarlsJr) 2018年3月26日
「ビッグニュース!『レディ・プレイヤー1』の伝説的監督に敬意を表して、私たちはチャーブロイルド・スライダーズ(編注:バーガーの名称)を“スピルバーガー”に変更します。スティーヴン・スピルバーグはまだ契約してくれていませんが、賛成してくれると固く信じています。」
その気合いの入りようは、『レディ・プレイヤー1』風の予告映像をわざわざ作ってしまったことからも十分に察することができるだろう。この提案に対して、スピルバーグは翌日、自身の製作会社アンブリン・エンターテインメントのTwitterにて動画でコメントしたのだった。
OFFICIAL STATEMENT FROM READY PLAYER ONE DIRECTOR STEVEN SPIELBERG REGARDING @CarlsJr “SPIELBURGERS” pic.twitter.com/BF8KF4VGc7
— Amblin Entertainment (@AmblinEnt) 2018年3月27日
「やあ。最近知ったんですが、カールスジュニアがチャーブロイルド・スライダーズの名前をスピルバーガーに変えたいんだって。あれはすごく美味しいですよね……でも、遠慮しておきます。やめて、中止してください。ダメです、ごめんなさい。」
これにカールスジュニア側は、「すごく美味しい」の部分を全力でキャッチして応答している。
OMG Spielberg likes our Charbroiled Sliders! (He’s not down with #SpielBurgers but we’re fine with that) #Sliders #ReadyPlayerOne https://t.co/PYtiY7rT8U
— Carl’s Jr. (@CarlsJr) 2018年3月27日
「スゴい、スピルバーグはチャーブロイルド・スライダーズが好きなんだって!(スピルバーガーには賛成してもらえませんでしたが、問題ありません)」
なおカールスジュニアは、米国にて『レディ・プレイヤー1』の広報活動において提携を結んでいるとのこと。しかし製作・配給を担当する米ワーナー・ブラザースも、「スピルバーガー」はさすがに受け入れられなかったようである……。
.@CarlsJr Appreciate the #ReadyPlayerOne love but this is not approved. https://t.co/utSVlmt5aj
— Warner Bros Pictures (@wbpictures) 2018年3月26日
「『レディ・プレイヤー1』への愛情に感謝します。でも、これは認められません。」
映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月30日より、『レディ・プレイヤー1』は2018年4月20日より全国の映画館にて公開中だ。巨匠への愛情と敬意もほどほどに……。
Source: Variety
Eyecatch Image: Carl’s Jr.