スパイク・リー監督、新型コロナのワクチン完成まで新作撮影を見合わせか「映画館にも行きません」

『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)『ブラック・クランズマン』(2018)の鬼才スパイク・リー監督は、新型コロナウイルスが脅威でなくなるまで、次回作の撮影には臨まないようだ。米Vanity Fairのインタビューにてリー監督自身が語っている。
「ワクチンが完成するまでは、スタジオは撮影に踏み切らないですよ。コロナは最悪です。決して、遊んでいるわけではありません。甘く見ていたら殺されてしまいますよ。」
リー監督は撮影だけでなく、どうやら趣味の自粛活動も貫く方針のようだ。「僕は映画館にも行きません。ブロードウェイやヤンキー・スタジアムにも」。監督の次回作として告知されているのは、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を翻案した同名コミックの映画版『プリンス・オブ・キャッツ(原題:Prince of Cats)』。撮影は2020年夏からアメリカ・ブルックリンで実施される予定だったものの、「今年の夏は無理ですね…」と延期する方針を固めている様子だ。
「どうやってラブシーンを撮るんですか?リモートで映画を撮影しろって言うんですか?どうやってやるのか、私には思い付きません。なので、今は一時中断しているところですね。」
ちなみにスパイク・リー監督は、中止となってしまった2020年カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて、審査員長を務める予定だった。来年5月に実施予定のカンヌ映画祭では再び同じポジションを務めるようだが、それまでにワクチンが完成しなければ、参加さえも危ういのかもしれない……。
Source: Vanity Fair , IndieWire