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【ネタバレ】『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』次作のヒントかも?ラストの直前描いた絵コンテが公開

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
(C)2023 CTMG. (C) & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.

この記事には、『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』のネタバレが含まれています。

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もう1人のマイルス・モラレス、ダークヒーロー活動?

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』では、全スパイダーマンが受け入れるべき哀しき運命を突きつけられた主人公マイルス・モラレスが、これに抗うためスパイダー・ソサエティから自身の世界(アース1610)に帰ろうとする。しかし、転送装置の誤認により、別のバース(アース42)にたどり着いてしまったマイルス。そこは、アーロン叔父さんが存命である代わりに、父ジェファーソンが殉死しており、もう1人の自分がプラウラーとして活動する、荒んだ別世界だった。

本作で監督を務めた1人であるケンプ・パワーズは自身のTwitterで、もう1人のマイルス・モラレスの活躍が描かれる絵コンテ映像を公開。この映像は、『アクロス・ザ・スパイダーバース』ラストシーンの出来事より前の時間軸であるといい、別バースのマイルスがアーロンおじさんに実地訓練を施される様子が描かれている。使用されている楽曲はMos Defの「Revelations」だ。

映画ではマイルスがプラウラーのコスチュームを着用していたが、この映像ではアーロンが着ている。パワーズはツイートで、このアーロン叔父さんが「オリジナルのプラウラー」と書いているから、後にマイルスがプラウラーの座を引き継ぐことになったようだ。

この映像ではマイルスが何かを盗んだようで、『スター・ウォーズ』のようなレーザー銃を乱射する追手から、ガジェットを駆使して逃走している。追手も『進撃の巨人』の立体機動装置のような飛行ガジェットを有しており、いささか近未来的な印象を与えている。

マイルスが起爆装置を爆破させると、プラウラー姿のアーロンが医療キットを持って走ってくる。2人は協力しながら摩天楼を縦横無尽に飛び回り、母が付き添う小児病院の窓に医療キットを置いていく。『アクロス・ザ・スパイダーバース』ではこのマイルスとアーロンが敵なのか味方なのか不明だったが、あくまでもこの絵コンテの段階では、彼らなりのやり方で弱きものを救う活動をしていたことがわかる。

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この絵コンテは2020年時点のもので、動きのテスト映像だという。『アクロス・ザ・スパイダーバース』は制作段階で脚本のリライトもなされていたというから、絵コンテで描かれたこの義賊的な設定がまだ残っているかはわからない。果たしてアース42のマイルスとアーロンは、何のために、どのような活動をしていたのだろうか。2024年公開予定の続編『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』を楽しみに待とう。

なおこの段階で、アース42版のマイルスは、「ワイルス」と呼ばれていたようだ。MをWに逆さまにしたネーミングということで、米メディアは「マリオとワリオの名付け方と同じ」と面白がっている。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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