『アクロス・ザ・スパイダーバース』スパイダーマンのオモチャとその持ち主の手が登場するメタ的演出の案があった

異世界のスパイダーマンたちが大集結する『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』には、実現していればかなりメタ的だった演出が検討されていたそうだ。なんと、オモチャのスパイダーマンが姿を見せる案があったという。
英Empireにこれを語ったのは、監督の1人ホアキン・ドス・サントス。異世界のスパイダーマンたちが集うスパイダー・ソサエティのシーンで、「トイビズのスパイダーマンのオモチャが登場して、巨大な子供の手に掴まれてスクリーンの外で抱かれるというものがあった」と明かしている。
トイビズとは、かつてマーベルのおもちゃを製造していたトイブランドのこと(後にマーベル・トイに社名変更され、2007年に閉鎖)。『アクロス・ザ・スパイダーバース』にはLEGOブロックの世界が実写登場もしていたが、もしもスパイダーマンのアクションフィギュアと、その持ち主である人間の手も描かれていたら、物語にまた違った印象を与えていたことだろう。僕たちがスパイダーマンのフィギュアで遊ぶ時、それもスパイダーバースの一部なのであるという、夢のあるメッセージを伝える一幕になっていたはずだ。
この案を見送ったのは、スパイダー・ソサエティを「感情的にクールなところにしたかった」ため。「スパイダー・ソサエティではバッグマン(紙袋を被ったスパイダーマン)のようなジョークもできるようにしたかったけれど、マイルスが現れた時に、この場所に畏敬の念を感じてもらいたかった」と、サントスは語っている。ここではバッグマンの他にスパイダーキャット(猫)やスパイダー・レックス(恐竜)まで登場したが、オモチャと人間の手は、流石にメタ描写が過ぎたということか。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は大ヒット公開中。
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Source:Empire