『スパイダーマン』映画シリーズ、「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」略称SSUに改名

マーベル映画には、現在ふたつのユニバースがある。おなじみマーベル・シネマティック・ユニバース(ディズニー)と、『スパイダーマン』や『ヴェノム』などのソニー・ピクチャーズのユニバース。どちらもスパイダーマンを介して世界観は繋がっており、最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にはドクター・ストレンジが登場することも話題を呼んでいる。
このソニー側のユニバース、これまでは「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」、通称SPUMCと名付けられていた。もっとも、マーベル・シネマティック・ユニバースがMCUの略称で定着しているのに対し、ソニー側を「SPUMC」とわざわざ呼ぶファンはあまり多くなかったのだが。
この度米ソニーは、この「SPUMC」をリブランドし、新たに「Sony’s Spider-Man Universe」と改名したようだ。略称はSSUというようで、「エス・エス・ユー」と随分読みやすくなった。米Cinemaconで披露した映像にて発表されたということだ。
この度の「Sony’s Spider-Man Universe」への改称からは、ザックリふたつのことが言える。まず、これは今まで通りではあるが、「MCU」とはあくまでも別ですよ、ということだ。もちろん先述のようにスパイダーマンやドクター・ストレンジは映画に登場するし、設定がまったく別世界というわけではない。ただ、『ヴェノム』シリーズや『モービウス』など、MCUとどう関係するのか、今になってもまだ完全に解明できていないところもある。ともかくソニーは、MCUとは別で独自のストーリーテリングを展開していきたい構えということだ。
そしてもうひとつは、このユニバースがスパイダーマン中心になるということ。これまでの呼称「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター」では「マーベル・キャラクター」とぼかされていたのに、新名は「スパイダーマン・ユニバース」とズバリ謳われている。
これはつまり、『ヴェノム』や『モービウス』が今後スパイダーマンと共演できることを示唆しているのだろうか?製作が予定されている映画『クレイヴン・ザ・ハンター』やドラマ「シルク」なども、スパイダーマンと繋がる物語になるのだろうか。わざわざスパイダーマンの名をユニバース名に冠したのには、何かそれなりの意味があるのではないかと勘ぐりたくなる。
一方で、スパイダーマンはソニーにとって看板キャラクターなので、単にこのわかりやすい名称を使用しただけなのかもしれない。ボン・ジョヴィとかマリリン・マンソンみたいに、フロントマンの名前をバンド名にそのまま使うようなもの……かな?
Source:Collider