「ストレンジャー・シングス」マイク役、「ダークさ」の進化を『ハリー・ポッター』と比較 ─ テーマは「成長」

2022年5月、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)が帰ってくる。新シーズンのシーズン4では成長した登場人物たちが新たな脅威に立ち向かうことになり、予告編を見ると明白なように、その雰囲気は前3シーズンから更に暗い。メインキャラクターのマイクを演じるフィン・ヴォルフハルトによると、ダークさが増していくストーリーテリングは『ハリー・ポッター』シリーズと似ているという。
「ストレンジャー・シングス」シーズン4を巡っては、「史上最もダーク」になることが前々から予告されていた。先日公開された予告編では、まるで子どもたちの成長にあわせて「恐怖」レベルが上がっていくかのように、マインド・フレイヤーやデモゴルゴンといったモンスターたちとはまた違う暗いオーラをまとったヴィランが姿を見せた。一体、どこまでダークになっていくというのか。
海外のインタビューでは、マイク役のフィンがこの疑問に1つの答えを提示してくれている。フィンによれば「毎シーズン、よりダークになっていくことは切り離せないもの」だという。つまり、トーンが暗くなっていくのは必然的ということだ。しかし、ファンにしてみればストーリーのエンディングが分からない以上、どうして「切り離せないもの」なのかを探りたくなるもの。これに、フィンは「成長」をキーワードに挙げ、次のように説明している。
「そういうものは、僕たち皆が成長し、歳を重ねていくことに付随するんだと思います。40歳になってまで、マッシュルームカットのウィッグを被って、デモゴルゴンとかそういうものに叫ぶなんてことはないですよね。(クリエイターの)ダファー兄弟が彼らの時代の人々のようにキャラクターを描いている好例でもあって。僕はこれを『ハリー・ポッター』と比べるのが気に入っています。どんどんダークになっていくにつれて、そこが自分たちの今になる。完璧な進め方だと思います。」
シーズン3では、マイクが「もう子どもじゃない」と言っていたが、コメントから察するに演じるフィンもそのようだ。それはさておき、『ハリー・ポッター』では孤独だった11歳の少年がヴォルデモート卿という闇の魔法使いに立ち向かっていく物語が描かれ、フィンの言うように、全8作のシリーズは中盤あたりからより大人向けのダークな物語へと変貌を遂げていった。
ところで、シリーズ4作目『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2006)では、ヴォルデモート卿の復活が描かれる。一方、同じく通算4作目となる「ストレンジャー・シングス」シーズン4で立ちはだかるのはヴェクナ(Vecna)という名のヴィラン。ヴォルデモート卿と同じように鼻が無いのは単なる偶然だろうか。
あくまで1つの参考として『ハリー・ポッター』のストーリー展開を考えると、「ストレンジャー・シングス」でもヴェクナとの戦いで犠牲者が出てくる可能性もある(前3シーズンでも犠牲者はいるが)。本シリーズを愛する者なら、登場人物の誰か── とりわけ子どもたち ──が死ぬことなど考えたくもないはずだが、蓋を開けてみるまでは未知の世界だ。ちなみにフィンによれば、シーズン4はダークになるだけではなく、「さらに面白くも怖くもドラマチックにもなっていく」という。
Netflix「ストレンジャー・シングス 未知の世界」待望のシーズン4は2部作で配信。Vol.1が2022年5月27日(金)、Vol.2が7月1日(金)より開始だ。
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Source: Collider