【ネタバレ】「ストレンジャー・シングス」ヴェクナ役俳優、特殊メイクに7時間半 ─ 恐怖すぎる容姿、共演者が泣いてしまう

この記事には、「ストレンジャー・シングス未知の世界」(2016-)シーズン4 Vol.1 最終話『ホーキンス研究所の虐殺』のネタバレが含まれています。

ミリー・ボビー・ブラウン、ヴェクナに怯える
「ストレンジャー・シングス未知の世界」シーズン4では、史上最も人間らしい姿をしたヴィランが降臨した。詳しい言及は避けるが、Vol.1の最終話『ホーキンス研究所の虐殺』では、このヴェクナのオリジンが明かされ、さらに元々は1人の人間であったことが判明するのだ。となると、人間らしい姿というのも当然のこと。しかし、ヴェクナは全員が焼けただれたような肌をし、かつてとは全く異なる姿に変貌を遂げてしまっていた。
ヴェクナ役を演じたのは、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2008)の主人公を助けた若き船乗り役や、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズで若きグリンデルバルド役を演じたことで知られるジェイミー・キャンベル・バウアー。ウィキペディアでは、バウアーがヴェクナ役であることが記載されてしまっているが、Vol.1最終話まではホーキンス研究所の職員として登場し、彼がヴェクナ役であることはサプライズのままだった。
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米Varietyでは、バウアーがヴェクナ役への身体的アプローチについて振り返っている。ヴェクナがCGによって再現されたと勘違いしていた方も多いだろうが、バウアーによれば「90%」は彼の演技によるものだという。撮影の日は朝3時に現場入りしていたと話すバウアーは、その後7時間半をメイクアップに費やしたのだとか。メイクが終わった後はというと……。
「キャラクターに憑依した後は、椅子に座ったまましばらくじっとしていました。誰にも話しかけずに。音楽は大きな助けになりましたね。とても本能的なことだったんですけど、このキャラクターを築き上げていく中で繰り返し浮かぶ音があったんです。そういう潜在意識的なものが頭の中では流れていました。」
部屋に入ってヴェクナと遭遇したら、あまりにも非現実的な存在に思わず目をこすってしまいそうだが、このような体験に遭遇した現場スタッフもいたのだろうか。それはさておき、撮影現場では、ヴェクナに扮したバウアーに泣いてしまった共演者もいたという。イレブン役のミリー・ボビー・ブラウンだ。彼女との共演シーンが大半を占めたバウアーは、こう振り返る。
「彼女は怯えてしまいました。ヴェクナを見た時の彼女は本当に怯えていて。突然泣き出しもしてしまって、こう言ってましたね。“これは私の知っている友達じゃない。この人が誰なのか、もう分からない。彼はどこにいってしまったの?”って。」

ヴェクナの容姿ならば、誰でも泣いてしまいそうな気もするが、その恐怖レベルは体験したミリー本人以外知る術はない。ちなみにエディ役のジョセフ・クインは、撮影現場でヴェクナを目撃した際、「カメラの映っていない所で、アイスラテを持っていました」と証言し、「かなり面白い画でしたね」と語っていた。今やラテの持ち主が判明したわけだが、この時バウアーはどのような気持ちでストローを加えていたのだろうか。
Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4:Vol.1は配信中。Vol.2は7月1日(金)より配信開始。
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