「なぜか日本はいつも公開が遅い」と『ジョン・ウィック』監督、キアヌと帝国ホテルのバーで飲むんだと語る

キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督は、いつも作品の日本公開が遅れることを不思議に思っているようだ。
洋画の日本公開が本国よりも遅れてしまうのは「あるある」だが、『ジョン・ウィック』シリーズもその例に漏れない。2014年10月に米公開の1作目が日本にやってきたのは2015年10月のことで、実に1年遅れ。続く『チャプター2』と『パラベラム』も5ヶ月遅れだ。
最新作『ジョン・ウィック:チャプター4(原題)』は2023年3月24日に米公開となるが、現時点で日本の公開予定は発表されていない。一般的に映画の公開まではプロモーションのための数ヶ月間のリードタイムを設けるので、日本公開まではまだしばらく待たなくてはいけないことになる。
アメリカで『チャプター4』は試写の評判も良く、目下映画ファンらが公開を目前に向け盛り上がっているところだ。スタエルスキ監督は米公開に向けたインタビューを受けていたところ、米The Hollywood Reporterでは日本の状況を気遣った。5作目を手がける意向について聞かれると「今のところキアヌと私は仕事を終えたので、ジョン・ウィックを少し休ませてあげるつもり」と答え、次のように続けているのである。
「どういうわけだか、『ジョン・ウィック』はなぜかいつも日本では公開が遅いんです。だいたい3ヶ月遅れになる。今回も同じなら、本作の日本公開とツアーは9月になると思う。キアヌと私は長い旅を経て東京に行き着き、2人で帝国ホテルのスコッチ・バーで“どうだい?”とやるんです。20年モノのウイスキーを何杯か飲んで、紙ナプキンにアイデアを書き出す。そのアイデア次第では、また映画を作るかもしれませんね。」
キアヌもスタエルスキ監督も、揃って大の日本通だ。前作『パラベラム』で来日した際、筆者は2人へのインタビューで、「響」「山崎」がお気に入りの銘柄だと聞いている。『Chapter 4』は真田広之やリナ・サワヤマら日本人キャストも主要な役で出演しており、大阪でもロケ撮影を行った。2人が日本に戻ってきたら、帝国ホテルでゆっくり飲んでいただいて、次作の構想を心ゆくまで語り合っていただきたいものだ。
Source:The Hollywood Reporter