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故スタン・リー、マーベル作品への登場継続へ ─ マーベル・スタジオ、20年のライセンス契約獲得

スタン・リー
©THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を擁する米マーベル・スタジオ社が、故スタン・リーの合弁事業を展開するパートナー企業との間で、スタン・リーの肖像権に関する20年のライセンス契約を結んだことがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。

2018年に他界したマーベル生みの親スタン・リーは、コミックライターや出版社社長としてだけでなく、マーベル作品のカメオ俳優としても知られ、彼のアクセントの利いたカメオ登場は、ファンの間では一つの名物として親しまれてきた。リーが最後に出演したのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)。以降、マーベルの映像作品でリーの姿は見られていなかった。しかし、このたびの契約でスタン・リーのカメオ登場が再び可能になる。

報道によると、マーベル・スタジオは合弁事業「Stan Lee Universe」を手掛ける米Genius Brands International社とPOW! Entertainment社の間で、「将来的な映画・テレビ製作、ディズニーのテーマーパークやほか多岐に渡るエクスペリエンスとマーチャンダイズにおいて、リーの名前と肖像を使用するライセンス契約」を締結。契約は2042年まで継続される。

MCUなどの映像作品においてリーの姿を登場させる際には、主に「デジタル技術やアーカイブ映像」がその方法になるとのこと。もっとも、情報筋によると、このたびのライセンス契約が「少なくともファンが知る従来的な方法で映画にリーがカメオ復帰するという道を、必ずしも切り開くものではない」という。

またテーマパーク事業における契約は、「各テーマパークやクルーズライン、パーク内のマーチャンダイズ」において適用。映像事業同様に、リーの名前、声、肖像、サインを使用することが可能となる。なお、VR事業やビデオゲーム事業は契約の対象外になるとのこと。

リーのことを「メンター」として慕うGenius Brands社CEOのアンディ・ヘイワード氏は、このたびの契約について、「彼のレガシーを管理する必要がありました」と語りながら、締結に至った思いを明かした。「観客はスタンを深く敬愛していました。もし敬意が払われているのであれば、(使用は)歓迎します。彼は最愛の人格者です。我々が去った後も、マーベルの本質であり続けるでしょう」。

Source: THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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