スタン・リー、カメオ撮影は「行って撮って帰る」、『エイジ・オブ・ウルトロン』出演が一番好きな理由とは ─ シルバーサーファー映画化も希望

その一言だけで、世界中のファンが喜び、夢を見ることができる。マーベル・メディア名誉会長スタン・リーは、御年94歳にしてなお偉大なるエンターテイナーである。
先ごろ開催されたディズニー最大の公式ファン・イベント「D23 Expo 2017」にて、ディズニー・レジェンズの称号を贈与されたばかりのスタン・リー御大。近頃は体調不良でコミコンなどのイベントを欠席することもあったが、この度(2017年8月11日?13日)開催されたボストン・コミコンには全日程登場。イベント内のQ&Aセッションでは、視力が衰えてもうコミックが読めなくなってしまったことを明かしたという。
いつまでも夢を見続けるスタン・リーの新たな願いを聞き出したのが、Syfyのインタビューだ。
インタビューの話題が、映画で観てみたいマーベル・コミックのキャラクターに移ったとき、スタン・リーが挙げた名は『ファンタスティック・フォー』のシルバーサーファーだった。
「彼のことをもっと観たいんじゃ。」

シルバーサーファーといえば、1966年にスタン・リーとジャック・カービーが共同で生み出した人気キャラクター。スタン・リーはこのインタビュー内で「私が手がけた中でも一番哲学的なキャラクター」と評している。映画では、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)にて登場を果たしているが、スタン・リーはシルバーサーファーの更なる映像化を望んでおり、「もう私が登場するカメオ出演のアイデアもあるんじゃ!」とノリノリの様子なのだ。
ほぼ全てのマーベル映画において、どこかでこっそりカメオ出演するスタン・リーの存在はファンにとってお楽しみのひとつになっている。スタン・リーは、自身が出演してきた作品の中でも一番のお気に入りとして、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)を挙げている。この作品でスタン・リーが現れたのは、アベンジャーズらのパーティの場面。調子に乗ってソーにショットを注がせるも、次の場面では酔っ払って搬出させられるというギャグ・シーンだった。スタン・リーによれば、カットが切り替わって2つの場面に登場していることが「俳優っぽいから」お気に入りなのだそうだ。
「もうすぐ3つのシーンに出て、さらに4つのシーンに出て、そのうち主演になっちゃうかもね。」
御年94歳にして映画主演までも目論む、まさにスーパー・ヒーロー並のバイタリティを持つスタン・リー。しかし、体力の衰えもあるため、普段カメオシーンを撮影する際には数作分をまとめて撮影するようにしている。2017年春ごろには既に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のカメオ出演分の撮影を済ませており、ネビュラ役カレン・ギランとはInstagramで元気なツーショットを撮っていた。このタイミングで4シーン分の撮影を済ましたことが明らかになっているが、果たして次回作以降ではスタン・リーの「俳優っぽい」ショットは拝めるだろうか。
「いつも、出かけて、撮って、家に帰るんだ。みんなを邪魔したくないからね。何か問題を起こしたくないからの。」
なお、現在最新映画が公開中のスパイダーマンについては特に想い入れがある様子で、「私が一番注文をつけるのはスパイダーマン。あの子が一番有名になったし、一番よく聞かれる子」と慈しんだ。
ファンタスティック・フォー:銀河の危機
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Source:http://www.syfy.com/syfywire/stan-lee-on-upcoming-tribute-and-dream-for-silver-surfer-movie
http://screenrant.com/stan-lee-avengers-infinity-war-cameo/