バッキー役セバスチャン・スタン、小規模映画とマーベルの違いは「時間」 ─ 新作は30日間で撮影、ただし「メリットもある」

映画『キャプテン・アメリカ』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー役を演じているセバスチャン・スタンは、ハリウッド屈指の大作映画に登場するかたわら、比較的規模の小さい映画にも積極的に出演している。
セバスチャンの最新作である、ニコール・キッドマン主演映画『Destroyer(原題)』は、『インビテーション』(2015、Netflix配信タイトル『不吉な招待状』)のカリン・クサマ監督が手がけた中規模のスリラー映画だ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の次に選んだ作品としては、そのスケールはあまりにも異なる。
このたびセバスチャンは、『Destroyer』のプロモーションにて、マーベル・シネマティック・ユニバースの超大作映画と小規模作品の撮影の違いについて語っている。
米Screen Rantのインタビュアーは、セバスチャンに「(大作映画と小規模映画には)撮影中、美術や視覚効果以外にどんな違いがあるんでしょうか?」と尋ねた。セバスチャンは「作品によると思います」と前置きしてから、小規模映画が抱える現実的な課題について語っている。
「『Destroyer』のような映画が(マーベル映画と)最も違うのは、撮影の時間が非常に限られていることですね。(『Destroyer』の場合は)30日間でした。つまり30日間で撮影して、高い水準のコラボレーションをやり遂げたわけです。どんな映画を作っているのかということについて、全員が同じ考えを持っていなければなりません。助監督やスタッフのみなさん、ありとあらゆる部門で最高のチームが結成されましたね。全員が欠かせない存在です。作品を前進させなければいけないし、無駄遣いしている時間はありませんから。きっと、ここが一番大きな違いですね。」
ただしセバスチャンはスケジュールの問題を、単にネガティブな課題として捉えているわけではない。「そういうところから良い結果が生まれたりするんです。考えている時間が少ないことにはメリットもあると思いますね」。こうした言葉からは、作品づくりや演技に対するセバスチャンの思想や思考が見え隠れしている。
「とにかく肝心なのは準備です。それこそが大きいんですよ。撮影が始まる前に準備をしておくことが、自分たちのためになる。これは誰でもそうだと思っているんです。」
ちなみにセバスチャンにとって、2018年は「やりたいことが大きく変わった一年だった」という。いくつもの出演作品が待機中の現在、さらに幅広い作品でいろんな表情を見せてくれることを楽しみにしたい。
セバスチャン・スタンの最新作『Destroyer(原題)』は2018年12月25日に米国公開予定。どうか日本公開を……!
Source: SR