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映画版『スター・トレック』スポック役俳優、復帰に意欲示すも「実現するまで待ち続けるつもりはない」

Zachary Quinto ザカリー・クイント
A Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/47486306482

J・J・エイブラムス製作、映画版『スター・トレック』シリーズで、バルカン人のスポックを演じたザッカリー・クイントがシリーズへの復帰に意欲を見せている。ただし「更なる物語への欲望さえあれば」とのことだという。米Comicbookとのインタビューにて明かしている。

2009年の第1作から現時点までに計3作品が製作されている映画版『スター・トレック』。2019年には第4作企画の再始動が伝えられ、クイントをはじめとするメインキャストのクリス・パインやゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグらの続投も報じられていた。ところが、2020年1月に脚本・監督に就任しているノア・ホーリーが、第4作に関して「『スター・トレック4』と呼ぶのは不適切」と話し、キャストの復帰についても「初期段階なのでまだわかりません」と語っていたのだ。

ホーリー本人はこの第4作について「新しい方向性」「新たな始まり」とも述べているため、クイントらの続投は宙に浮いた状況だ。クイントも「もう本当に関わっていませんね」と現時点までの企画への関与を否定している。とはいえ、約7年間に共に歩んできた本シリーズへの想いは強いようで、クイントは復帰に前向きな姿勢を見せているようだ。

「私たちがこの映画を作る上で素晴らしい経験をしてきたことは確かです。もし映画版の中に更なる物語への欲望があるのであれば、私たち(キャスト)全員が復帰して、もう1作でも何でもやることにワクワクすると思います。」

企画が進行しているのは映画版に限ったことではない。「スター・トレック ディスカバリー」(2017-)や「スタートレック:ピカード」(2020-)など、むしろテレビドラマ版の方が現時点では製作が積極的に進められている状況だ。クイント本人もこのことを認識しているようで、テレビドラマ版は「すでに繁盛している」と語っている。「2016年に最後の映画版が作られてから、新しい『スター・トレック』の物語がいくつ語られたのか、追うことすら出来ていませんよ」。

1月以降、クイントらが復帰する可能性として最も濃厚である第4作企画に関する新情報は出されていない。ホーリーの発言やテレビドラマの製作も含めて、『スター・トレック』シリーズ自体が、新しい方向に舵を切ったようにも捉えられる。復帰の可能性が無いとまでは断言できないが、クイント自身も自分なりに気持ちの整理をつけているようだ。

「私は、映画版がまた実現するんじゃないかという期待や確信を持つことからは身を引きました。それが世の中を通り過ぎる唯一の方法でしょう?もし実現したら素晴らしいことですが、実現するまで待ち続けるつもりもありません。自分の人生やキャリアにはやることが他にもあります。この映画で一生モノの友情や仕事での人間関係、敬意や好きな思い出も出来ました。

だからもしこれで終わりだとしても、自分の人生を振り返って、“そういうものだったんだ”と言えば、それは素晴らしいことだと思います。もっと出来るのであれば、それも素晴らしいですよ。けれど、(スター・トレックは)もう何十年も何世代にも渡って続いてきたものですから、私たちでやるかやらないかに関わらず、物語が進み続ける限りスター・トレックはこれからも続くと思います。」

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Source: Comicbook

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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